マスターデータマネジメント (MDM)の基本、その1

こちらのブログでは、MDMを2回シリーズにわたってご紹介します。今回は第1回目です。

「マスターデータマネジメント (MDM)とは?」

2021年の初めに、データの習得に焦点を当てたBack to Basics(基本に立ち返る)ウェビナーシリーズをインフォマティカで開始したとき、私たちはこの問いに答えることを目指していました。

MDM関連のさまざまな疑問に答えるウェビナーシリーズを開催するというアイデアは、業界アナリストとの会話から生まれたものです。

「唯一真実のバージョン」を求めるクライアントと業界アナリストが話し合いを行う際、必ず上記の問いが浮上していたことがきっかけとなりました。

この問いに対する答えを見つけるべく、私はインフォマティカの専門家と一緒に、データの習得に関して最も頻繁に寄せられる10の質問に答えることにしました。そしてその過程で、 Master Data Management 101を作成しました。

1.マスターデータマネジメントツールは何をするものなのか?

2.参考データとマスターデータの違いは?

3.なぜ顧客データを習得する必要があるのか?

4.MDMは顧客データプラットフォーム(CDP)をどのように補完するのか?

5.マスターデータマネジメントのトレンドは?

6.ソリューションを実装する際のMDMのベストプラクティスとは?

7.マスターデータガバナンスとは?

8.サプライヤーデータマネジメントの課題は?

9.なぜ商品情報マネジメントが必要なのか?

10.クラウドMDMを検討する際のポイントは?

このシリーズの目標は、マスターデータマネジメントの基本的な概念を誰でも簡単に理解できるようにすることです。

このシリーズでは、MDMに初めて触れる方のために、MDMの価値と目的を明らかにしていきたいと思います。

また、MDMについて既にご存知の方は、MDMとは何か、そして組織が望むビジネス成果の早期達成にMDMがどのように貢献するかを(特にビジネスユーザーや技術者ではない人々に対して)伝えるのに役立ついくつかのアイデアをお持ち帰りいただければと思います。

全10回のオンデマンド配信が開始されましたので、第1~5回のハイライトを簡単に振り返ってみたいと思います(第6~10回のハイライトはこちらをご覧ください)。


第1回:マスターデータマネジメントツールは何をするものなのか?

私は、MDMツールの成果は家庭で原子時計を使うことに似ているという例えをよく使います。

もちろん、この場合の時間はデータを意味しており、アナログやデジタルの家庭用時計では、時間が遅くなったり速くなったりします。家庭内に複数の時計を持っている場合、それぞれの時間が異なる状態がしばしば発生することになります。

そのような状態になると、すべての時計を手動で現在の時刻にリセットする必要性が出てきます。システム内のデータの品質も同じように、管理されていない場合は、データが不正確になり始めたときに修正を行わなければなりません。

しかし、携帯電話も含めて、原子時計と一元的に同期している家庭用時計があります。原子時計は常に正確であるため、時差がある場合や海外にいる場合でも、iPhoneに表示される時間を信頼することができます。

この最初のウェビナーでは、私の同僚であるプラッシュ・チャンドラモハン(Prash Chandramohan、@MDMGeek)が、マスターデータとはどういったものか、MDMの典型的な使用例、およびMDMソリューションの重要な機能概といったコンセプトを分かりやすく説明しています。

MDMについて学習したり、誰かにMDMを説明したりする場合は、ぜひこちらの回をご活用ください。


第2回:参考データとマスターデータの違いは?

データベース内のテーブルに関して、20~50%は参考データが含まれていると言われています。

マスターデータのサブセットである参考データは、分類やカテゴライズに役立ちます。時間に例えるならば、参考データは、相互参照可能な時間のルックアップ値(AMやPMなど)や、タイムゾーン(GMT、UTC、ズールー時間)と考えることができます。

しかし、より一般的には、参考データは、これらのフィールドに許容値を提供する内部または外部のデータ標準と考えられています。例として挙げられるのが、測定単位、国コード、固定換算レート、G/Lコード、会計コード、業界コード(郵便番号、医療コード、都市コード、通貨換算レートなど)です。

私が7年前に初めて参加したMDMのカンファレンスで、MDMと参考データの違いについて尋ねられたことがあります。

今でも、参考データとは何かということ、そして参考データを識別し、管理する方法について、多くの人が混乱している状態です。このウェビナーでは、プラッシュ・チャンドラモハンとともに、参考データの管理とその価値について説明します。


第3回:なぜ顧客データを習得する必要があるのか?

マスタリングされるデータドメインのなかで最も多くを占める顧客データは、さまざまなシステムに存在し、特定の目的に必要な内容だけを保有して、断片化されていることがよくあります。散乱したデータをまとめることで、顧客の360度ビューを構築することができます。

しかし、顧客データは乱雑であり、想像以上に厄介な存在となることも多くあります。

例えば名前、住所、電話番号などは頻繁に変更されるため、管理者として、そういったデータをきちんと保護する必要があります。

顧客の360度ビューを構築することは、カスタマーエクスペリエンスを向上させるうえで必要不可欠であり、基礎となります。そのため、顧客データを正しく管理、習得、保護することが欠かせません。

このウェビナーでは、プリセールスチームのジーナ・ブロトヴィック(Gina Bulotovic)が、顧客データを管理する手順と重要性について説明します。


第4回:MDMはCDPをどのように補完するのか?

顧客データプラットフォーム(CDP)は、マーケティング担当者によって管理され、他のシステムからアクセス可能な永続的で統合された顧客データベースを作成するシステムです。

CDPを、顧客プロファイルの統一、顧客セグメンテーション、予測分析といった部門ごとに使用することで、組織は顧客対応の改善に向けてタイムリーかつ適切な行動を取ることができるようになります。CDPを用いた深い洞察を通じて、マーケティング、販売、サービスの向上へとつながります。

参照データとマスターデータと同様に、顧客マスターデータマネジメントや顧客データプラットフォームについても多くの混乱があります。多くのマスターデータマネジメントシステムがCDPで拡張されていることから、この回ではMDMセールス専門家のグレン・リーデル(Glenn Riedel)とともに顧客データとCDPに関するエピソードをお届けします。MDMとCDPの重複や相違を明らかにし、CDPの価値と要件に関するインフォマティカの視点をさらに深く掘り下げます。


第5回:マスターデータマネジメントのトレンドは?

顧客データ統合と製品情報管理を起源として25年以上前に登場したマスターデータマネジメントは、今でも進化し続けています。結局のところ、データは常に進化しているのです。この進化によって組織内のデータの新しいソース、タイプ、そしてニーズが生み出されています。

そして、MDMがビジネスの成功に不可欠になればなるほど、マスターデータを取得、管理、利用するための新しいテクノロジーと方法論を認識することがより重要になります。AI/ML、クラウド、連携アーキテクチャ、企業間共有、グローバル展開、データプラットフォームソリューションなどといった最新のMDM機能は、MDMソリューションの次なるイテレーションを推進しています。

この第5回では、プラッシュ・チャンドラモハン(Prash Chandramohan)が再び参加し、8つのトレンドとMDMソリューションへの影響についてお届けします。

これらのウェビナーは今年特に高い評価を受け、好評を博しています。ここまでのトピックについてもっと知りたい、探求したいという方は、ぜひこのシリーズにご登録ください。シリーズ前半のすべてのウェビナーに登録するには、こちらをクリックしてください。

2022年の幕開けを楽しみにしています。これらのウェビナーをお楽しみいただくとともに、同僚の方にもぜひご紹介いただけますと幸いです。



本ブログは2021年12月20日のMONICA MULLENによるThe Basics of Master Data Management (MDM), Part 1の翻訳です。