アプリケーションの近代化を成功させる6つのポイント

このブログでは、アプリケーションの近代化をスタートするための6つのポイントについてご紹介します。

目まぐるしく変化する今日のデジタル経済において、ソフトウェアアプリケーションは、ビジネスの成長と収益に必要不可欠な要素です。また、今回のパンデミックにより、デジタルトランスフォーメーションに向けた動きも加速しています。企業は、カスタマーエクスペリエンスを実現するために、アプリケーションスタックに注目しています。

クラウドアプリケーションの開発と導入は、世界的に急成長を遂げています。実際IDCによると、2023年までに5億のデジタルアプリケーションとサービスがクラウドネイティブなアプローチで開発されるといいます。

パブリッククラウドインフラストラクチャ市場は、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどの既存クラウドサービスと、新規参入のAlibabaによって、飛躍的なスピードで成長し、Forrester社の「2021年におけるクラウドコンピューティングの動向レポート」によれば、世界のパブリッククラウドインフラストラクチャ市場は、2021年に35%成長し、1,200億ドルに達すると試算しています。

また、Flexera社の「2021年クラウドレポート」によると、92%の企業がマルチクラウド戦略を採用しており、現在はパブリッククラウドを平均2.6%、プライベートクラウドを2.7%利用しているとのことです。

クラウドアプリケーションは、企業が業務の運用をデジタル化し、より高い業務効率を実現し、ビジネスプロセスを自動化し、低コストでイノベーションを拡大・加速するための原動力となります。しかし、企業が競争力と革新性を維持するには、時間が最も重要です。年間のIT予算の最大80%は、レガシーアプリケーションや時代遅れのアプリケーションの維持に費やされています。オンプレミスのレガシーアプリケーションやサイロ化されたアプリケーションでは、企業は成果を上げることができません。よって、即座に対応するためには、アプリケーションモダナイゼーション戦略が必要です。

アプリケーションの近代化によるデジタルトランスフォーメーションの加速

アプリケーションの近代化は、DX推のための重要なカギです。企業は、アプリケーションのモダナイゼーション戦略を立てるとき、対応するテクノロジーを持っているか確認する必要があります。

アプリケーションの近代化を実現するソリューションを導入することにより、企業は主に3つのビジネスメリットを得ることができます。

競争力を高める俊敏性:これまでにないスピードでアプリケーションを構築し接続。

洞察力と状況認識力:ビジネスに不可欠なイベントをリアルタイムで表示し、意思決定とオペレーションの可視化を実現。

コスト削減と効率性の向上:プロセスを合理化し、マニュアル作業やミスを削減。

残念ながら、74%1 の企業がアプリケーションの近代化に失敗しています。その原因となるのが、企業がアプリケーションスタックのモダナイズに使用する複雑なツールやテクノロジーです。これらのツールには、レガシーアプリケーションの複雑性、依存性、ハードコーディングがあり、移行速度が遅いことは言うまでもありません。

シンプルなツールの欠如は、エンドユーザーの不満につながります。ハーバードビジネスレビューの調査によると、エンドユーザーの78%2が、簡単で信頼性が高く、シンプルに使えるものを求めていると回答しています。また、60%の企業が、単一の統合された拡張性のあるモダナイゼーションプラットフォームを求めていると回答しています。

ここでは、企業がアプリケーションの近代化を成功させるために必要な6つの重要なポイントを説明しましょう。

アプリケーションの近代化のために企業が利用すべき6つのポイント

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1.API:APIは、企業がハイブリッド環境でビジネスプロセスやアプリケーション統合を管理する方法を変革しています。APIは、様々なアプリケーション(オンプレミスまたはクラウド)への接続、クラウドアプリケーションやビジネスプロセスからのリアルタイムのデータやサービスの編成、他のAPIとのリアルタイムの統合を、コーディングの手間なく実現します。

インフォマティカが実施した「アプリケーションの近代化2021」の調査によると、70%の企業が、APIがアプリケーションモダナイゼーションに役立つと回答しています。企業は、APIを利用してレガシーアプリケーションからデータを解放し、それをクラウドサービスに利用することで、デジタルトランスフォーメーションイニシアチブを加速できます。

APIを利用することで、企業は内部および外部すべてのバスプロセスを変革し、より良いカスタマーエクスペリエンスを提供することができます。もし企業が改革して迅速にアプリケーションを開発したいのであれば、APIエコシステムを活用してコンポーザブルアプリケーションスタックの構築を検討すべきでしょう。アプリケーションのコンポーザビリティとは、分かりやすく言うと、大規模なアプリケーションから、組織のアプリケーションスタック全体で簡単に統合・利用できるモジュール型のビジネスサービスに移行することです。

2.エンタープライズiPaaS:インフォマティカが実施した「アプリケーションの近代化2021」の調査によると、50%の企業がアプリケーションの統合と近代化のためにIntegration Platform as a Service(iPaaS)を利用しています。一般的な企業では、複数のアプリケーション(クラウドおよびオンプレミス)を使用しています。iPaaSを利用することで、アプリケーションはリアルタイムまたはバッチモードでデータのやり取りを自動化することができます。iPaaSソリューションは、従来のエンタープライズミドルウェアソリューションでは実現できなかった統合コストや複雑性を軽減します。

iPaaSの導入は、デジタルトランスフォーメーションイニシアチブを背景に、大きな成長を遂げています。また、企業はコスト削減やアプリケーション統合プロセスの自動化を通じて、効率的なビジネス運営を行うために、複数のクラウドアプリケーションを導入しています。

iPaaSは、複数のアプリケーション、システム、プラットフォームからのデータフローを手動で行うことなく、制御、オーケストレーション、自動化する統一された集中コンソールによって、アプリケーションモダナイゼーション戦略を推進することができます。iPaaSは、マッピング、データ変換、APIの管理、ワークフロー、ビジネスプロセスの自動化などを自動的に行います。

3.クラウドデータレイク:クラウドデータレイクは、アプリケーション、システム、デバイス(CRM、ERP、ソーシャルメディア、IoTデバイスなど)からの大量の構造化データ、半構造化データ、非構造化データを一元的に保存、処理、分析できるようにすることで、アプリケーションのモダナイゼーションを促進します。クラウドデータレイクは、クラウドやオンプレミスのアプリケーションソースから来るあらゆるデータを、あらゆるレイテンシーで取り込むことができます。

IDCによると、2025年までに163ゼタバイトのデジタルデータが作成、消費、保存されるとしています。企業は、従来のオンプレミス型データレイクから脱却し、クラウド型データレイクに投資することで、ゼタバイト級のアプリケーションデータを安全かつコスト効率よく処理し、ビジネスの価値を高める必要があります。

クラウドデータレイクを利用すれば、企業はオンプレミスのデータレイクインフラの維持に気を取られることなく、より効果的にビジネスに専念することができます。

4.マイクロサービス:O‘Reilly社の「マイクロサービスの導入レポート」によると、92%の企業がマイクロサービスで成功しています。マイクロサービスアーキテクチャは、デジタルトランスフォーメーションイニシアチブを実現するために広く利用されています。マイクロサービスアーキテクチャは、独立した存在として開発、デプロイ、スケーリングされる各々のサービスとしてアプリケーションを構築するのに役立ちます。

マイクロサービスは、大規模なアプリケーションやレガシーアプリケーションをより小さな独立したアプリケーションに分類することで、シームレスなデジタルトランスフォーメーションを可能にします。企業は、マイクロサービスを導入してアプリケーションスタックをモダナイズすることで、俊敏性を維持し、競争において優位に立つことができます。

5. AIと機械学習:企業は、AIと機械学習の戦略を導入し、レガシーアプリケーションとビジネスプロセスをより速いペースでモダナイゼーションすることで、デジタルトランスフォーメーションを加速することができます。AIと機械学習は、リソース集約型のモダナイゼーションタスクを自動化することで、アプリケーションの近代化へのコストを削減し、導入時間を短縮します。また、AI/MLを活用して、開発者がスピード感のあるモダナイゼーションに迅速な意思決定を行い、最適な道筋を決定し、編成することができます。

6. コンテナ:企業は、コンテナを使用して重要なアプリケーションをクラウドに移行することで、アプリケーションスタックの近代化を進めています。コンテナは、アプリケーションの近代化の分野で人気を集めており、環境を移行しても、あらゆるアプリケーションをシームレスに機能させることができます。

Forrester社は、パンデミック以前は、約20%の開発者が新しいアプリケーションの構築やレガシーアプリケーションのモダナイズのためにコンテナを定期的に使用していたと述べています。現在、Forrester社は、2021年末までに30%の開発者がコンテナを定期的に使用するようになると予測しています。

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出典:

1. Advanced Global Research, May 28, 2020

2. Harvard Business Review Services Survey, 2019


この記事は2021年9月14日JOEL FERNANDESによるThe Six Things You Need for Successful Application Modernizationの翻訳です。