データはビジネスを制する:データの戦略的な活用方法を学びたいビジネスリーダーのための実践的ガイド

私は自分のキャリアの大部分をデータに関する世界で過ごしました。以前のファイザー社では、グローバルデータ管理のディレクターとして14年間過ごし、現職のインフォマティカではデータガバナンスの責任者として9年間働いています。データは自分の情熱を注いできた分野であることはおわかりいただけるでしょう。

そのため、私が尊敬する経験豊かな最高データ責任者(CDO)であるBarry Greenが、このテーマに関する本を共著したと聞いたとき、私は大変興味を持ちました。

この「Data Means Business」という本は、データの戦略的な活用方法を学びたいビジネスリーダーのための実践的なガイドとして書かれています。

テクノロジーの進歩による多大なメリットを示すデータというのは、これまで見る機会がありませんでいした。そのメリットというのは、個人、チーム、ビジネス組織、そしてビジネスが目標を達成するために行う意思決定をサポートする可視性、透明性、知見などのことを指しています。

かつては、データは技術者にとってのみのメリットでしたが、データの民主化により、経営幹部から現場まで、すべての人とデータを共有できるようになりました。テクニカルな資質を必要とせず、だれでも扱えるような明確で簡潔な形式で提供されるようになったのです。

このことはすべての業界に影響を与えるとともに、データを迅速かつ効率的に共有して活用することによって、実際のビジネスの変革を可能にすることが認識されつつあります。

新しいデータから素早く知見を得られるデータサイエンティストは、これまでにない速さで優れたソリューションを提供できます。これまで組織横断的なデータを活用できなかった財務担当者も、データにアクセスできるようになり、それを活用して企業の収益を向上させるような意思決定を行うことができるようになります。

データの民主化について最もエキサイティングな潜在的価値は、これまでの関係性をより自由に結びつけるということです。本質的に関係ある各項目を軸にして、さまざまな組織にまたがる人々をつないでゆきます。その結果、チームは全体の利益のために協力し、これまでよりはるかに簡単に改善するべき領域や収益創出の機会を特定することができるようになったことに気づくのです。

アハ体験

「Data Means Business」は、多くの「アハ体験」を提供することを保証します。これは、ビジネスに携わる人々が自分の仕事に大きな影響を与えるのだということに気づく瞬間であり、私はそれに喜びを感じます。

きっともう1つの点でも刺激を受けるでしょう。それは、ある方法と考え方によってデータ変換をしようとする際に、どれだけ早くそれを準備して実行できるようになるかということです。

Barryは、小規模から始めて迅速に拡張し、成果を出すための強力な基盤にデータガバナンスを使用しながら築いてゆくことを強く推奨しています。

データガバナンスは、ビジネスの最優先事項にフォーカスし、素早く成果を出せるポイントを明確にします。たとえば、完全に実装するのに数か月や数年かかる可能性のあるソリューションを検討することに没頭してしまうと、その間に迅速な活動によって得られるはずの成果や、意義のある結果を得るチャンスを逃してしまいます。

一方、データ標準とデータ品質ルールをまとめると、チームを共通の目標と目的に集中させ、実際のビジネスに影響を与える段階的な改善を実行できます。

データガバナンスは、チームが協力してデータを使用する方法に関するマッスルメモリー(身体が覚えている行動)を作り上げます。トップダウンのガバナンスがある場合、自然にボトムアップにもデータに関する文化が構築され、育まれてゆきます。

データガバナンスは成果をもたらす

エンタープライズクラウドデータ管理のグローバルリーダーとして、インフォマティカは、効果的なデータガバナンスが組織にもたらす優れた結果を目にしてきました。これはとても恵まれたことです。

最新の2021年のInnovation Awardでは、Unilever社、Biogen社、 American Airlines社、Providence社、Anthem社、Celcom社など、さまざまな業界の企業を表彰しました。そのすべての企業が、データガバナンスに対する示唆的な活用とそのビジョンによって選出されました。

たとえば、Celecom社は、より高品質で管理されたデータを通じて、データ駆動型の意思決定を30倍改善しました。

New York Life Insurance Company社のデータ戦略、ガバナンス、および有効化のコーポレートバイスプレジデントであるBlake Andrewsも、次のように述べています。「2019年3月にAxon Data Governanceを立ち上げて以来、企業全体で使用されている2,300を超える用語集をまとめています。クラウド全体およびオンプレミスの約425のデータリポジトリと約50のシステムから知見を収集し、8,270の属性を集約しています。この規模のエンタープライズデータガバナンスプログラムは、組織全体で一貫性と相乗効果を生み出しながら、チームの時間とエネルギーを節約するという点で、New York Life社に計り知れない価値をもたらしました。」

「Data Means Business」は、ビジネスにおいて、データ変換を始めるためのツールを入手し、このような結果を実現したいと考えるすべての人にとって必読の書です。

この本を書いたBarry GreenとJason Fosterに拍手を送るとともに、リーダーたちがそれぞれの職場でどのようにそれを適用しているのかを聞くのを楽しみにしています。


本ブログは2021年5月14日のSusan Wilson によるData means business: A practical guide for business leaders who want to learn how to use data strategically の翻訳です。