観光業のデータ駆動型の変革にインフォマティカのiPaaSを活用

皆さんこんにちは。今回のブログでは、アブダビ文化観光局のデータガバナンスリードであるJaymin Darbari氏と、BBIConsultancyのマネージングパートナーであるHafdiSalah氏の共同執筆した内容をお届けします。

旅行、観光業においてデータの予測と傾向分析は必要不可欠です。旅行者が何を求めているかを理解し、新規顧客を獲得する方法を決定します。しかし、そのようなデータの多くは、さまざまなシステムやプロセス内で制限されています。このような背景から、観光データをソースからダッシュボードにリアルタイムに取得するという課題を解決するために、組織はクラウドネイティブの統合ソリューションサービスとして、iPaaSの活用に着目しています。iPaaSは、複数のソースから集約され、信頼性の高いデータとして配信された旅行者の情報を一元的に把握することができるため、観光業にとって大きなメリットがあります。

ここでは、クラウドデータ統合、API管理などのiPaaSが、ある観光業で信頼できるデータプロバイダーとして選ばれるという目標を達成するためにどのように役立ったかをご紹介しましょう。

信頼できるデータ活用でアブダビへの旅行者を増やす

ペルシャ湾に浮かぶ島アブダビは、観光地として人気の場所です。250マイル(約400km)に及ぶ海岸線、4つのサッカースタジアム、活気に満ちたアートや音楽、世界的な美術館や博物館、無数の文化施設、地域最大のエキシビションセンターなどがあり、毎年約1,130万人の観光客が訪れています。

アブダビ文化観光局(DCT)は、アブダビ首長国の規制、開発、プロモーションを行っており、アブダビ首長国への訪問者数を増やすという目標を掲げています。しかし、同社にはいくつかの課題がありました。

  • アブダビ首長国への訪問者数を増加させ、その統計情報を追跡するためにレガシーシステムやデータベース、ホテル、モール、観光スポット、Wi-Fiホットスポット、トリップアドバイザー、文化施設など、100を超えるソースや関係者からの観光データを統合し、集約する必要がありました。
  • アブダビ文化観光局(DCT)は、業務効率の向上という課題を抱えていたものの、大規模なイノベーションを起こすツールがありませんでした。最近まで、これらのデータをまとめる作業は、スプレッドシート、電子メール、フラットファイルを使って毎日手作業で行われており、従業員の時間は週に40時間近くもかかっていたのです。その結果、DCTでは既存のデータウェアハウスを月次でしか更新できず、レポート作成のためのデータの有用性が制限されていました。
  • 信頼できるデータの不足と、データ品質の問題を抱えていました。また、DCTには、KPIやデータの分類方法がありませんでした。洞察力や提言を提供するよりも、データの準備やデータクレンジングに多くの労力が費やされ、これらの課題は、DCTが本来のビジネス価値を提供し、大規模な改革を行うことを妨げていたのです。

観光データの市場投入までの時間を短縮

DCTは、データソーシング、メタデータ管理、データ品質を自動化するエンドツーエンドで統合された、拡張性のあるインテリジェントなクラウドネイティブデータプラットフォームを必要としていました。そこで、DCTのビジネスインテリジェンスチームが、インフォマティカのパートナーであるBBIと協力して導入したのがInformatica Intelligent Cloud Services(IICS)です。

  • Informatica Cloud Data Integration により、DCTは、異なるシステムからの観光データをわずか4ヶ月でMicrosoft SQL Serverデータウェアハウスに迅速に移行することができました。
  • Informatica Cloud API Managerを使用してAPIを構築 – ホテル、文化施設、その他の観光パートナーからメールやファイルで送られてくるデータを取得し、安全なFTPサイトにアップロードするために、DCTはInformatica B2B Gatewayを利用しました。また、Informatica Cloud API Managerを使用して、Wi-Fiホットスポットや業界の集約ポイントからAPI経由でデータを取得し、政府機関や関係者にAPI経由で観光データを提供しています。
  • Informatica Data Quality により、DCTはクリーンで信頼性の高いデータを提供することができました。同時に、Informatica Data Qualityは、問題があれば異常を検出し、ビジネスに活かすことができます。

IICSによる即効性のある結果とROI

アブダビ文化観光局のデータガバナンスリーダーであるJaymin Darbari氏は、次のように説明します。「観光データを毎月報告するのではなく、重要なKPIについては日次報告に切り替えることができました。また、月次データの報告は、手動での照合に2週間待たされていましたが、月末締めの翌日にできるようになりました」。

DCTは以下のことも可能にしました。

  • 訪問者の360度ビューの獲得 – DCTは、国籍、消費額、季節、サイト訪問、イベント訪問などを素早く照合し、関連付けることができました。
  • セルフサービスの促進とデータアクセスの民主化 – DCTは、ビジネスユーザがデータを素早く取り出し、KPIを定義し、データを活用して新たな実践的なインサイトを導き出せるようにすることで、生産性の向上と年間の労働時間を2,000時間以上削減することに成功しました。
  • 新たなデータソースを迅速に導入することで、市場投入までの時間を短縮 – DCTは、ゼロコードインターフェースにより、最小限の労力で社内外の新しいデータソースを導入することができました。
  • 完全な自動化の実現 – DCTは、ソースファイルの収集と統合のための手動作業を完全に自動化し、人為的な遅延やエラーをなくし、スプレッドシートからの脱却を実現しました。
  • 政府や関係者へのデータの提供 – DCTは、統一されたAPIを通じてデータを公開し、AD Executive Council、Miral、SCADなどとのデータ交換を可能にしました。これにより、アブダビの文化や観光に力を入れている政府や他の民間組織にとって、信頼できるデータ提供者になるという目標を実現しています。
  • 高度なアナリティクスの採用– IICSの導入により、DCTは高度な機械学習やAIアルゴリズムを適用して、ホテルの稼働率やイベントの予測などを行うことができました。
  • 組織全体のデータに対する信頼を向上 – データの品質問題に積極的に対処し、ユーザーにアナリティクスの導入を促進しました。

本ブログは2021年2月15日Sampa ChoudhuriによるInformatica iPaaS Enables Data-Driven Transformation in the Tourism Sectorの翻訳です。