これだけは覚えておきたいiPaaSの5つのユースケース

2020年が新たな現実を突きつけられた年であったとすれば、2021年は適応して成功する年、つまり収益、利益を上げる年となるでしょう。実際に、既にビジネスを変革して成功している組織もあります。その理由は、分析とアプリケーションをクラウドで最新化し、ミッションクリティカルな時期に社員が優れた能力を発揮できるようなデータプラットフォームを構築していたことにあります。

最近のHarvard Business Reviewの記事によると、最新化はデジタルとビジネスの変革に有効な手段であると述べられています[1]。 そして、クラウドで最新化を行う企業は、クラウドネイティブなiPaaS (Integration platform as a service) に注目しています。

ここでは始めての方にもわかるiPaaSの概要についてご説明しましょう。

iPaaSとは?

iPaaS (Integration platform as a service) とは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドを介し、クラウドネイティブなデータ統合、アプリケーション統合、API統合、データ管理を行うことができるクラウドネイティブなサービス群です。これらのサービスには、データ統合、アプリケーションとAPIの統合、データ品質、データガバナンス、マスターデータ管理が含まれます。次のセクションでは、これらのクラウドネイティブなサービスのそれぞれが何を意味し、それがどのように組織にイノベーションをもたらすかについて説明します。

企業は、多くのケースにおいて分析のために異なるソース(アプリケーション、データウェアハウスのソースなど)からのデータを統合するためにiPaaSを使用します。iPaaSは、アプリケーション間やアプリケーション内の共通のデータを接続し、交換します。例えば、企業は、エンタープライズリソースプランニングシステムとカスタマーリレーションシップマネジメントシステム間で、同じソースデータを使用することができます。

また、iPaaSを利用することで、企業は次のような疑問に答えることが可能です。

  • 分析のためのデータパイプラインを構築するにはどうすればよいか?
  • アプリケーションを接続し、それらのアプリケーションのデータを統合するにはどうすればよいか?
  • データ品質の問題を特定、修正、監視するにはどうすればよいか?
  • ビジネスパートナーと外部でデータを交換するにはどうすればよいか?
  • 製品、顧客、参照データの全体像を把握するにはどうすればよいか?

iPaaSの一般的な5つのユースケース

iPaaSのユースケース#1:データ統合
この クラウトネイティブ統合 サービスでは、データの取り込みと統合を行うことができます。具体的には、さまざまなソースからターゲットへのデータの抽出(Extract)、ロード(Load)、変換(Transform)(ELT)または抽出、変換、ロード(ETL)を行うことができます。これらのサービスは、データレイクやデータウェアハウスにデータを投入するためのデータパイプラインを構築する場合に必要となります。そして、現在のアナリティクスやデータサイエンスの多くは、データウェアハウスやデータレイクの上に構築されています。

iPaaSのユースケース#2:データ品質
誤ったデータは不適切な判断を招きます。データの量や種類にかかわらず、データ品質について確認してください。データウェアハウスやデータレイクのデータでも、そのままのデータであっても、データの品質は非常に重要です。クラウドネイティブなデータクオリティサービスは、正確な分析とより良い意思決定を行い、カスタマーエクスペリエンスを向上させます。

iPaaSのユースケース#3:アプリケーションとAPIの統合

ビジネスをデジタル化する場合、既存のアプリケーションを最新のものにし、新しいアプリケーションに投資します。例えば、実店舗でビジネスを展開している多くの小売企業は、オンラインショッピングに素早くシフトする必要がありました。そのため、決済処理や配送などの新しいアプリケーションに投資する必要があったのです。重要なのは、オンラインショッピングを成功させるためには、これらのアプリケーションが相互に通信し、データを交換しなければならないということです。クラウドネイティブなアプリケーションとAPIを統合することで、アプリケーションの最新化、接続、リアルタイムなデータ交換を可能にします。

iPaaSのユースケース#4:データガバナンスとプライバシー

カスタマーエクスペリエンスを向上させ、組織全体で一貫した信頼できる結果を提供するには、強力なデータガバナンスの基盤が必要です。世界中で多くの人々がデジタル化するにつれて、データガバナンスとプライバシーはこれまで以上に重要になっています。

iPaaSのユースケース#5:マスターデータ管理
パンデミックの発生により、消費者の行動に大きな変化が起こりました。企業は、顧客がどのような製品を購入し、これらの消費者がどのように企業と関わっているかを理解する必要がありました。マスターデータ管理は、顧客、製品、参照データなど、あらゆるデータを管理し、つながり、相互作用、関係性に関する360度のインサイトを提供します。

iPaaSのメリットとは?

データやアプリケーションがサイロ化していると、本来のビジネス目標の達成が妨げられます。さらに組織の状況が複雑化して、複数のクラウドやオンプレミスにまたがるようになると、この問題はより悪化します。

iPaaSは、ビジネスの俊敏性を促進する拡張性、柔軟性、コストのメリットを提供します。インフラストラクチャのコストやメンテナンスを気にすることなく、変動するワークロードや変化する要求に応じて、オンデマンドでサービスを拡張することができます。

2021年の新たな日常のためのiPaaS

従業員は自宅で仕事をし、一般消費者はオンラインで買い物をし、サプライチェーンは再調整される。これが新しい常識です。私たちは昔の日常に戻るのでしょうか?私はそうは思いません。

今日のマルチクラウドの世界では、データ駆動型の組織は、柔軟性と拡張性を最大限に高めるために、あらゆるタイプのユーザー、データ、統合パターンに対応できる堅牢なiPaaSを必要としています。iPaaSは、単なる統合サービスにとどまらず、AI/MLを活用したデータ品質、ガバナンス、マスターデータ管理など、幅広いデータ管理サービスにまで拡大しています。

iPaaSには継続的なイノベーションが期待され、多くのサービスがより自律的、自動化、インテリジェントになっていくと思います。

iPaaSの始め方

データ主導の文化が重要です

上記を成功させるには、組織にデータ主導の文化を浸透させることが重要です。パンデミックにより、多くの企業はデータを活用して企業価値を高めることを余儀なくされています。今こそ、データを組織全体に広めるときです。適切なツールを適切なユーザーが利用することで、ユーザーが適切な意思決定を行えるようにします。

以上のことから少しでも参考になれば幸いです。また、データを活用した組織の成長を実現した事例をお持ちの方は、ぜひこちらまでご一報ください。


[1] https://hbr.org/sponsored/2020/12/why-your-companys-modernization-journey-needs-a-destination


本ブログは2021年2月26日Deepa SankarによるIntegration Platform as a Service: 5 iPaaS Use Cases You Need to Knowの翻訳です。