クラウドMDM-成功への段階的アプローチ

理想的なマスターデータ管理(MDM)とは、信頼性の高いデータが一元化された状態を整えることです。このようなデータセットがあれば、組織内におけるすべてのシステムや情報が結びつけられ、カスタマーエクスペリエンス、デジタルコマース、サプライチェーンの最適化、財務報告、コンプライアンスといったビジネスイニシアチブを推進することが可能になります。MDMによって組織はデータを最大限に活用することができ、素晴らしいビジネス成果へとつながります。

テクノロジー戦略における重要なポイントの1つとして、「導入」が挙げられます。組織がMDMを導入する際に、すべてのドメインやユースケースをまとめて処理することはほとんどありません。なぜなら、様々なデータ課題があるなかで優先度を決めずに一度に処理を行おうとしても、きちんとした効果はあまり得られないためです。それどころか、遅延が起こったり、コストの超過、生産性の損失などが発生することでITリソースが枯渇する可能性があります。

このような中での対応策となるのが、段階的なアプローチを踏むことです。まずは単純なユースケースから取り掛かり、その後すべての機能に影響を与えるような複雑なデータ課題を処理します。最新のクラウドネイティブMDMソリューションは、このような段階的アプローチをサポートし、要件の変化や拡大に応じて、各反復をシームレスに進めることができます。

エンタープライズ規模のニーズへ応えられるように設定されたオールインワンMDMソリューションを活用すると、すべてのドメイン(顧客、アカウント、従業員、サプライヤー、ディストリビューター、製品、資材、場所、参照データ)を単一のソリューションで管理することができるようになります。このソリューションは、各個人の関係性や組織階層といったドメイン間の相互接続も管理し、企業全体のビジネスを360度完全に把握できるようにします。

段階的なMDMの導入方法は数多くあります。いくつかの例をご覧ください。

段階的なMDMの導入方法の例

市場に出回っているクラウドMDMソリューションの多くは小規模向けで、企業クラスの要件にあわせて拡張できない可能性があります。このようなソリューションは細かなユースケースへ対処する場合に役立つかもしれませんが、複数のユースケースに対処するためには大幅なカスタマイズが必要です。

柔軟かつクラウドネイティブのオールインワンMDMソリューションは、使用者にあわせて進化し、すべてのデータドメインにおける企業全体のビューを作成します。モジュール化することで、選択したドメインからデータのリッピングや置き換えをしなくても各自のペースで他のデータ型に拡張することが可能です。また、多くのソースにわたるデータ量に応じた拡張や、顧客ロイヤルティ、デジタルコマース、サプライチェーンの回復力、財務データ管理などに関するさまざまなユースケースを処理することもできます。

MDMを確実に成功させるためのポイント:

・イニシアチブを達成可能な段階ごとに細かく分解し、短期間で結果を出す

・一段階ごとの成果をはっきりさせる

・ビジネスニーズの変化へ柔軟に適応したうえで価値を提供できるユースケースのロードマップを作成する

・3〜5年の目標を文書化し、全体像に目を向ける

クラウドで最新のマスターデータ管理を再確認する方法については、こちらのeBookをご覧ください。


本ブログは2021年2月23日のPrash ChandramohanによるCloud MDM – A Phased Approach to Successの翻訳です。