CDOが重視すべきデータマーケットプレイスの4つのメリット

現代の企業にとって、データは生命線であることに異を唱える人はいないでしょう。「データは現代の石油である」という表現を2017年に初めて使用したEconomist誌は、この表現をさらにアップデートし、データは現代の光であると述べています。つまり、常にそこにあり、常に輝いており、常に頼りにできる存在ということです。しかし、このデータを頼れるリソースとして活用するためには、データの信頼性と品質を高めなければなりません。そして、そのためにはデータガバナンスが欠かせません。

CDOたちは、増え続けるデータ関連規制へのコンプライアンスを確保し、データの機密性とプライバシーを守り、自社のブランドを保護するためのデータ戦略に取り組んできたはずです。それと同時に、社内のデータ利用者たちがあらゆるビジネスイニシアチブのためにデータを活用して価値を創造できるように、データの民主化にも取り組んできたはずです。

しかし、IDC社の調査によると「よりデータ主導になる必要があるとしている企業は70%に上る一方で、実際に自社で利用可能なデータのうち活用できているデータは50%のみで、デジタル経済のリソースから業務上の価値を最大限に引き出すことができていない」ことがわかっています。

果たして、データを活用できていない原因は、どこにあるのでしょうか?さまざまなデータ利用者たちが、ビジネスイニシアチブ推進のためにデータを活用できる環境を整備するには、どうすればよいでしょうか?

データマーケットプレイスでデータの民主化を自動化する

データ主導のビジネスイニシアチブを推進し、価値を創造するために必要なのは「信頼できるデータ」を、それを利用する「人」のニーズに合わせてスピーディに提供する能力です。企業にとって最も重要なこの2つの資産を効果的に組み合わせることが成功の鍵です。しかも、すべてのデータ利用者がテクノロジーに精通しているわけではありませんので、Amazonでショッピングするのと同じくらい簡単かつ安全にデータを適正な利用者に届けられなければなりません。そこで役に立つのが、データマーケットプレイスです。

データマーケットプレイスとは、データの利用者のすべてのニーズに対応する便利なワンストップショップ(総合店舗)です。ネットショッピングするような感覚で、ユーザーは自分の欲しいデータを探索し、権限が認められていればアクセスを要求し、目的のデータを「購入」して、必要な時に、必要な場所へ届けてもらうことができます。データを選ぶ際には、ビジネスコンテキストでデータの意味を理解し、過去にどんな人がそのデータを何に利用したのか、誰がデータの所有者なのか、以前使った人のレビューはどうだったのか(どの程度役に立ったのか)などの情報を知ることができます。こうして、データが自分に関連があって有用なものかを即座に判断することができます。

また、データの所有者は、誰がどのデータを要求しているかという自動通知を受け取り、データの利用を承認すべきかどうかを判断した上で、利用者にデータを直接提供することができます。さらに、データガバナンスチームは、要求頻度が高いデータを、メタデータとビジネスコンテキストとともにあらかじめパッケージ化することによってデータの再利用を簡素化することができます。

このように、データマーケットプレイスを通じてデータの民主化を自動化することによって、コラボレーションを妨げる障壁をなくし、信頼できるデータを多数の利用者に手作業で提供するためのコストや非効率性を最小化し、場合によっては完全になくすことができます。

データマーケットプレイスを導入してデータを民主化することによって、企業は次のような大きな4つのメリットを得ることができます。


利点その1:社内のデータ需要へのスピードに対応

多くの企業にとっての大きな課題は、「すべてのデータ利用者にどれだけ迅速にデータを提供できるか」です。自動化されたデータマーケットプレイスを導入する大きな利点のひとつは、社内のデータ需要のスピードに対応できるようになることです。データマーケットプレイスによって、正確なデータをより広範かつ一貫した方法で利用者に届けることができます。


利点その2:データリテラシーの向上

データリテラシーとは、データの意味を理解するための社内の第2言語としてデータを活用することです。例えば、業務担当者が必要なデータをIT担当者に正確に伝えることができて、IT部門がそのニーズを理解して迅速に提供できるのは、優れたデータリテラシーのひとつの例です。データマーケットプレイスは、このようにデータを要求する側と提供する側が相互に理解を深めて、必要とするデータについて対話するためのコラボレーションの場を提供します。データマーケットプレイスがあれば、チーム間の連携を強化して、共通の基盤、共通の理解を構築して、データリテラシーを改善することができます。


利点その3:データの信頼性と一貫性の改善

データ管理者は、信頼できるデータをコスト効率よくタイムリーに提供する責任を担っていますが、業務担当者からの大量のデータ要求に円滑に対応するための人材不足に悩まされています。しかし、AI/MLを搭載したインテリジェントなデータマーケットプレイスがあれば、データ品質を継続的に測定して改善し、適切なポリシー、プロセス、保護に従って処理されたデータを迅速に提供することができます。


利点その4:効率性と生産性の向上

インテリジェントなデータマーケットプレイスは、適切に絞り込まれた関連性の高い完全なデータに必要に応じていつでもアクセスできるようになるというデータ利用者のメリットだけではありません。データを提供する側のデータガバナンス責任者やデータエンジニア、データスチュワートにもメリットがあります。

例えば、データマーケットプレイスは、社内で利用可能なデータのインベントリを自動的に作成し、一元管理されたプロセスで、データガバナンスプログラムのサイロ状態を解消します。データ管理者は、データマーケットプレイスを使用して、要求頻度が高いデータとメタデータ、ビジネスコンテキストをあらかじめパッケージ化して利用者に提供することができます。これによってデータ資産の再利用が容易になり、さまざまな事業部門からの数多くのデータ要求に応えることができます。

まとめ

自動化されたインテリジェントなデータマーケットプレイスによって、企業はデータ利用者に迅速にデータを届け、データに対する理解を深め、データの品質、信頼性、一貫性を高めて、インテリジェンスと自動化を通じて運用コストを削減することができます。

本記事は、電子ブック「CDOが重視すべきデータマーケットプレイスの4つのメリット~データの民主化とガバナンスの両立に苦戦するCDOへの提案事項」の要約です。詳しくは電子ブックをダウンロードしてご覧ください。

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