ERPのクラウド移行:よくある質問(パート1)

世界的なパンデミックにより、コスト効果が高く、柔軟で革新的なクラウドへ多くの企業が移行を加速させています。オンデマンドのセルフサービス環境として、クラウドは現在、エンドツーエンドのデジタルトランスフォーメーションを実現するために不可欠です。これまで以上に企業が改革し、不確実性を克服することにクラウドは役立っています。

企業資源計画(ERP)、企業パフォーマンス管理(EPM)、人的資本管理(HCM)、ビジネスインテリジェンス(BI)などのクラウド移行イニシアチブは、リアルタイムおよび更新されたパフォーマンスと効率を達成するために重要です。そのため、クラウドの移行には、プロジェクトの予算内で決められた時間内に完了し、クラウドの目標を果たすために、慎重な分析、計画、および実行が必要です。

多くの組織は、財務、人的資源、サプライチェーン、および在庫を管理するために、ERPまたは総勘定元帳システムに依存しています。また、クラウドへのERPの移行はこれらの組織の重点分野になりつつありますが、これらのプロジェクトを成功させるために必要なベストプラクティスと具体的なガイダンスが不足しています。

このギャップに対処するために、インフォマティカのPrashが2人の専門家と一緒に座談会を開催し、クラウド移行を成功させるためのアドバイスをいただきました。 Phillip Nifong氏は、インフォマティカのMDMスペシャリストであり、財務データ管理で20年以上の経験があります。 Robert Paramore氏は、金融分野で18年以上の経験があり、インフォマティカでMDMソリューションアーキテクトとして働いています。この議論からの抜粋を以下に記します。

Prash:では、ERPをクラウドに移行することを計画している場合、どこからどのように始めればよいですか?

Phillip:まず、財務から提供された内部レポートと外部レポートを提供してもらうことです。現在のプロセスフローと各ステップを担当するビジネス責任者のマッピングから開始します。元帳から各レポートへのマッピング/つながりを文書化する必要があります。クラウドテクノロジーを採用するときは、プロセスを変更し、新しい方法を採用する準備をしておく必要があります。また、戦略的思考統合パートナーとして、それを以前に何度も行ったことがある人を選びます。

Robert:通常、ほとんどの企業は、クラウドに移行する際の目標の概要をまとめることから始めます。変更や更新を行わずに、既存のディメンションとトランザクションデータをそのままクラウドに移行することを目標としているか、それともこの機会に現在のレポートと勘定科目表の設計の合理化を目指しているかですが、率直に言って、ほとんどの企業は後者を行う機会としてクラウドへの移行を利用していると思います。クラウドへの移行を変革の機会とする場合、組織は、勘定科目表とレポート構造がクラウド上でどのように変化するかをカバーするチェックリストを作成する必要があります。たとえば、階層の合理化、アカウンティングブロックの変更(たとえば、アカウント数の増加をサポートするために6文字から8文字に移動)など、です。

Prash:優れた移行計画にとって要素となるのは何ですか?

Phillip:3つあります。まず、最良の移行計画にはリーダーシップのサポートが必要です。 2つ目は、プロジェクトは、各段階の成功基準とともに、設定された目的、マイルストーン、および依存関係について明確に定義された目標を示す必要があります。 3つ目は、意思決定プロセスを合理化することですが、財務システムのユーザー、管理者、事業主など、影響を受けるすべての人に対して、IT担当者とともに、定期的なアップデートが行われる必要があります。チーム間のコミュニケーションおよび全員が変更について共通の理解を持っていることを確認することと、品質管理手順は、プロジェクトを予算内で時間どおりに実施するために不可欠です。

Prash:データ変換の観点から、これらの移行プロジェクト中に注意する必要があることは何ですか?

Robert:このようなプロジェクトのほとんどは、データ移行の一環として階層とディメンションデータの変更が含まれます。データ変換の観点から、いくつかのことが必要です。典型的なプロジェクトには、勘定科目表の再設計、アカウンティングコードブロックの変更、セグメント数の拡大または縮小、履歴レポートの目的で新しいシステムのレガシーマッピングの維持などが含まれます。数か月間実行されるこれらのプロジェクトの間、通常のトランザクションは継続され、レポート作成プロセスは停止しません。ですから、これらの変更の影響を確認し、現在と将来の両方の状態に対して移行するための明確な計画を立てる必要があります。

Prash:データ量と関連するERPシステムの数に基づいて、複雑さが増しますか?

Phillip: はい。ERPアプリケーションが増えると、複雑さとプロジェクトのタイムラインが増加します。ほとんどの企業は、一度にいくつかのオンプレミスアプリケーションを廃止します。 ERPシステムの性質によっては、プロジェクトの最後に複数のERPをサポートする必要がある場合があります。集中管理が欠如していると、コストが高くなり、実装時間が長くなる可能性があるため、このような設定では変更管理が重要となります。

Robert: フィリップと同意見です。45個のERPを5個に、5個から1個にというような統合の実装を見てきましたが、関係するERPが多いほど、プロセスは複雑になり、プロジェクトにかかる時間が長くなります。複雑さはデータの品質からも発生します。データ品質の問題や標準に対処するツールがないと、複雑さが何倍にもなる可能性があります。また、もう1つの大きな課題は階層の合理化です。既存の階層とディメンションを分析し、それらが将来の状態で使用され、必要になるか確認する必要があります。また、勘定科目表を再設計し、将来の成長のためにコードブロックに十分なスペースがあるかどうかを理解する必要がある場合があります。

Prash:これは、現在のリソースで管理するプロジェクトですか?それともシステムインテグレーターなど外部から支援を得たりするプロジェクトですか?

Phillip:同様のイニシアチブ管理における素晴らしい経験を持ったシステムインテグレーターに投資するようにしてください。あなたの社内の専門知識をシステムインテグレーターやアドバイザリーサービスと組み合わせることをおすすめします。パートナーによって、専門知識、ベストプラクティス、およびツールを提供しながらスタッフの増強を図り、負担を多く感じないようにすることができます。パートナーは、彼らの経験に基づいてあなたが目標をイメージできるよう助けてくれます。

Prash:誰が関与すべきですか?ビジネスチーム、テクノロジーチーム、両方ですか?

Robert移行作業を成功させるには、両方を組み合わせが必要です。エグゼクティブレベルでのリーダーシップは必須です。プロジェクト全体を通じて、ビジネスチームとITチームの両方が協働する必要があります。多くの場合、専任のプロジェクトマネージャーがいて、ビジネスチームと財務チームが法律、規制、および内部レポートのニーズを明確に理解できるようにしています。

Prash:このようなトランスフォーメーションイニシアチブを実行するため必要な期間はどれくらいですか?

Phillip:これらのプロジェクトは3か月から数年の範囲となります。適切な計画を立て、ツールを活用することで、時間を短縮できます。

Robert:フィリップに同意します。私は、ツールだけで実装時間とコストを20〜30%削減できるプロジェクトに取り組んできました。

Prash:Phillip、Robert、非常に役に立つアドバイスをありがとう。



本ブログは12月8日のPrash ChandramohanによるERP Cloud Migration: Frequently Asked Questions (Part 1)の翻訳です。