変わりゆくデータとCDOの役割

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のパンデミック以降、世界中の企業がデジタルトランスフォーメーションを加速させています。組織はこれまでとは異なる方法で顧客と関わり、新しい運用モデルで新しい製品やサービスを市場に投入し、さらには新しいビジネスモデルで新しいアイデアを商品化・サービス化しようとしています。しかし、こうした取り組みには、モダナイゼーション(最新化)だけではなく、エンド・ツー・エンドのデジタルトランスフォーメーションが必要です。

​デジタルトランスフォーメーションを推進する4つの柱

短期間には、企業はデータ戦略に重点を置くようになってきました。データを信頼し、真に理解しなければならない企業にとって、データ管理の重要性はさらに増しています。特に、濃厚接触者を追跡する「コンタクト・トレーシング」には、正しい連絡先データが不可欠です。

こうした観点から、私は、CEO仲間たちとのデータイニシアチブの一環として、米国議会に直接提言を行いました。それは、より思慮深いデータドリブンな方法でパンデミックと戦うためには、信頼できる有効なデータが必要であることを訴える書簡でした。また、インフォマティカは、パンデミックの初期に最も多くの被害を出した州のひとつと密接に連携して、問題解決に挑みました。同州は(パンデミックと戦うために​)必要なテクノロジーがなかったために悪戦苦闘していました。​健康上の問題を分析し、ウイルスがどこに広がっているのかを解明するためには、適正なデータ品質が必要でした。そこで、インフォマティカは、同州がインフォマティカのテクノロジーを活用することによって、適正なタイミングで、適正な病院の適正な患者に、適正な機器 (PPEや人工呼吸器) を届けられるように支援しました。

世界中の革新的な企業が、顧客により良いサービスを提供し、製品やサービスを向上させるために、データを活用して自らを変革しているように、政府もそうあるべきだと私たちは提言しました。​政府は、米国最大の雇用主です。データ主導のアプローチを採れば、信頼できるデータと分析から得た洞察をもとに、ジャストインタイムに、あるいは予測的に判断して、国家として十分な情報に基づく意思決定を行うことができます。

こうした意思決定を可能にするためには、ビジネスのあらゆる側面におけるデジタルトランスフォーメーションが必要であり、次の4つの要素を取り入れなければなりません。

第一に、戦略的なマインドセットが必要です。経営トップから従業員に至るまで、組織全体に戦略的な考え方を浸透させなければなりません。

​第二の構成要素は、クラウドネイティブな戦略です。​クラウドネイティブなテクノロジーは、デジタルトランスフォーメーションを加速させるための強力な基盤となります。

​第三に、データ主導でなければデジタル化は不可能です。​データがあれば、ビジネスの意思決定能力を高められるだけでなく、イノベーションを大規模に推進することができます。

第四の要素は、人工知能(AI)です。これは非常に大きな役割を果たします。なぜなら、私たちは非常に膨大で複雑なデータを取り扱っているからです。迅速に物事を進めるために必要なインテリジェンスと自動化を手に入れるためには、AI中心になることが重要です。

最高データ責任者(CDO)の台頭

私たちは、議会に宛てた書簡の中で、最高データ責任者(CDO)の役割の重要性について強調しました。CDOは、あらゆる組織で台頭しています。インフォマティカは最近、世界中の1,291社を対象に、IDC(注1)と共同でCDOに関する調査を実施しました。​ CDOは、優れたデータスチュワード(管理者)として、利害関係者が信頼できるデータを利用できるようにデータガバナンスを実施して、プライバシー保護を徹底する役割を担っています。​これは、CDOが果たすべき重要な役割の一部です。

データは、今では意思決定の中心となり、経営幹部の会議で議論されるようになりました。​IDCの調査によると、CDOの59%は、CEO(最高経営責任者)に直接報告するか、あるいはCEO直属の経営幹部に報告しており、CDOがビジネスの意思決定プロセスにおいていかに重要な存在になっているかを示しています。​この調査によると、CDOの主なKPIの80%がビジネスに直結しており、彼らは新たな純利益成長や業務生産性の改善などを期待されています。CDOは、​調査対象の半数以上の企業において、技術的な裏方仕事からビジネストランスフォーメーションの要となる役割へシフトしています。

インフォマティカは、25年以上にわたり、テクノロジーアーキテクチャのあらゆる進化におけるすべてのデータ管理の局面において業界をリードしてきました。​CDOは、データがより一層、戦略的に重要になっていることを肯定しています。​インフォマティカの目標は、企業としてさらなる前進と革新を続けることで、(政府、州、地域を含む)世界中のお客様が、意思決定の中心にデータを据えることによって成功と満足を得られるように支援することです。​CDOは、データ中心になるために非常に重要な役割を担っていますが、インフォマティカはCDOと連携して彼らの成功を支援します。 

​次のステップ

​政府がいかにデータを活用することでサービスを変革し、ミッションを達成して成果を出しているかについて、詳しくはData in Action Summitをオンデマンドでご覧ください。また、​同イベントに先立って、Data in Action Summitの共同スポンサーであるFedScoop社とのインタビューも実施しましたので、あわせてご覧ください。

​注1:IDC Survey InfoBrief、インフォマティカ後援、「The Priorities, Challenges, and KPIs of Today’s CDOs(今日のCDOの優先事項、課題、KPI)」 IDC 文書番号 #US 46695720、2020年8月

関連資料


本ブログは10月7日のAmit WaliaによるThe Changing Role of Data & the Chief Data Officerの翻訳です。