最高データ責任者(CDO):1つの職務に4つの役割

前回の私のブログでは、インフォマティカが委託したIDCの調査「Chief Data
Officers:The New Business Leaders(新しいビジネスリーダーとしての最高データ責任者(CDO)とは)
」に示されているように、最高データ責任者が現在ビジネスリーダーとしてどのように認識されているかについて記しました。

今回のブログでは、調査結果についてより詳しく説明します。具体的には、CDOの職務が1つだけでなく、4つの役割から構成されているという発見についてです。 IDCは、CDOが持つ責任における2つの軸を特定しました。1つはデータの保護とデータ使用の提唱にまたがり、もう1つはビジネス機能と企業全体の視点にまたがるものです。

これらの軸に基づいて、IDCは、組織がデータ主導型企業になるために必要なデータリーダーシップの4つのアーキタイプ、Governance Gurus(ガバナンスの第一人者)、Operational Optimizers(運用オプティマイザー)、Analytics Champions(アナリティクスのチャンピオン)、およびDigital Innovators(デジタルイノベーター)を特定しました。


Governance Gurus(ガバナンスの第一人者)は、データを管理し、規制へのコンプライアンスを確保するためのフレームワーク、ポリシー、ルール、プロセス、および組織構造の構築に重点を置いています。彼らは、データを発見し、分類し、そのリネージと、ビジネスプロセスやシステムでどのように使用されているかを理解しようとしています。また、データの共通の定義やビジネス用語集を作成するなど、企業全体でデータリテラシーを向上させる方法も模索しています。

Operational Optimizers(運用オプティマイザー)は、組織の運用をサポートするためのインフラストラクチャ、ツール、テクノロジー、プロセス、およびシステムの構築と展開に重点を置いています。彼らは、データがすぐに利用可能であり、運用効率とビジネス生産性を推進するために使用できるようにすることを目指しています。また、ビジネスプロセスとデータ管理アクティビティを自動化してコストを削減する方法も模索しています。

Analytics Champions(アナリティクスのチャンピオン)は、ビジネスパフォーマンスの監視と、ビジネスの成果の変化に役立つ洞察づくりに重点を置いています。彼らは、レポート、予測、計画、分析の速度と精度を向上させて、パフォーマンスの透明性を高め、意思決定を加速して変化する条件に迅速に適応する方法を探しています。彼らはまた、機械学習と人工知能を使用して分析を自動化し、予測性を高める方法を探しています。

Digital Innovators(デジタルイノベーター)は、データとアナリティクスを使用してビジネス価値を生み出すことに重点を置いています。彼らは、現在の顧客からより多くの収入を捻出し、新しい市場への参入や製品、サービス、ビジネスモデルを革新するといった、データを収益化する方法を探しています。また、ビジネスプロセスのデジタル化・自動化により、摩擦のないエクスペリエンスを作成する方法も模索しています。

これらの4つのアーキタイプが相互に排他的ではないことに注意することが大切です。実際、CDOはアーキタイプの1つに重心を置く傾向がありますが、IDCの調査では、データリーダーシップの4つそれぞれに、ある程度の時間を費やしていると回答者は答えています。データ主導の未来に向けて組織を導くために、データリーダーは優先順位の継続的な変化に流動的に適応する必要があります。

チーフデータオフィサーの役割をビジネス成果にマッピングする

中東と北アフリカの13か国でショッピングモール、小売店、レジャー施設を所有・運営しているアラブ首長国連邦の持株会社であるマジドアルフッタイムグループは、エンドツーエンドの顧客エクスペリエンスの管理における革新を推進するために、優れたガバナンス、運用、およびアナリティクスを必要とした企業の良い例です。いくつかの効果の中には、在庫切れの減少が挙げられますが、それは顧客のロイヤリティ向上およびリピート客の増加に役立ちます。また、変化する需要パターンに迅速に対応するために重要な、品揃え最適化プロセスの効率も87%向上しています。 マジドアルフッタイムリテールのCEOであるHani Weiss氏は、マッキンゼーに対して「私たちはお客様がどのようにお買い物をしたいかに関係なく、お客様のためにそこにいることができます。」と語っています。

CDOには幅広い責任がありますが、優先順位に沿わない仕事をサポートするのは限られたチームです。調査対象のCDOの71%は、データスチュワード、データエンジニア、およびデータプライバシーの職に就いている人数が4人以下、23%はデータスチュワードがまったくいないと回答しています。そのように人的資源が非常に少ないため、機械学習と人工知能を使用してデータ管理アクティビティを自動化および拡張するテクノロジーをCDOは探しています。

データリーダーシップの異なるアーキタイプについてのご意見をお聞かせいただきたいと思っております。あなたは時間の多くをどこで過ごす傾向がありますか?このような幅広い責任に対処することに関して、どのようなベストプラクティスを同僚と共有できますか?

CDOが必要とするデータリーダーシップの4つのアーキタイプの特定は、「新しいビジネスリーダーとしての最高データ責任者(CDO)」の調査からの1つの洞察にすぎません。
詳細については、IDC Infobriefをダウンロードください。

本ブログは9月9日のDan EverettによるChief Data Officer (CDO): One Job, Four Rolesの翻訳です。