事業継続性の確保とiPaaSの重要な関係

新型コロナウィルス感染症(Covid-19)のパンデミックによって、想定外の業務中断を強いられたことは、オペレーショナル・レジリエンス(事業を柔軟かつ迅速に回復する能力)の重要性を浮き彫りにしました。経営幹部として果たすべき重要な使命のひとつである「事業継続性」を確保するためには、業務プロセスとテクノロジースタックを見直すことが喫緊の課題です。多くのITリーダーたちにとって、iPaaS(サービスとしての統合プラットフォーム)のようなクラウドサービスは、ビジネス継続のための戦略的計画のカギとなります。

事業継続性におけるテクノロジープラットフォームの重要性

災害の発生やその他の理由でシステムが停止した時でも運用を継続できるような青写真がなければ、売上の減少、ブランドイメージの低下、重要なデータの消失、プロセスの障害、あるいは最悪の場合、倒産のリスクを負うことになります。

業務の中断は、あらゆる形で起こりえます。自然災害、サイバー攻撃、人為的ミス、そして今まさに直面しているパンデミックなどです。こうしたブラックスワン・イベント(事前に予想不能かつ発生時の衝撃が大きい事象)によって、一時的または永遠に業務が停止するような事態には陥りたくありません。

実際、大手企業でさえも、事業継続性を絶対に確信できるような計画がなかったために、事業の中断を余儀なくされている例は数多くあります。たとえば最近では、米国アトランタ市で、ランサムウェア攻撃によって都市の主要サービスが停止しました。また、ハリケーン・カトリーナの上陸時に、顧客の機密情報や業務データにアクセス不能になった大手法律事務所の事例もあります。つまり、どのような企業にも起こりえるということです。

事業継続性は、プロセス・人・プラットフォーム・ITシステムに至るまで、すべてを考慮した包括的な戦略でなければなりません。そして、これらがエンタープライズ規模で統合されていることはデジタルビジネスにとって重要であり、それを支えるプラットフォーム(特にデータとアプリケーションの統合プラットフォーム)では非常に重要になります。

事業継続性と統合の関係、なぜiPaaSなのか?
統合の問題は、事業継続性を確保し、DXを推進する上で不可欠な要素です。

例えば、新しい従業員を採用してから業務を開始できるようになるまでのオンボーディング・プロセスを考えてみましょう。従来は、サイロ化した多数の異なるシステムにデータを手入力しなければならず、ミスの多い時間のかかる作業だったかもしれません。しかし、こうしたシステムをリアルタイムに統合し、プロセスを自動化することによって、オンボーディング・プロセスをわずかな時間で完了できるようになります。また、手入力が不要になることによって、ミスをゼロにすることができます。従業員の新入手続きを自動化することによって、事業継続性を維持することができるようになります。

もうひとつの例は、複雑なサプライチェーンの世界です。Amazonのような企業のサプライチェーンは、多数のパートナー企業やワークフロー、システムで複雑に構造化されています。サプライチェーンプロセスを統合して自動化すれば、人の介入を最小限に抑えて、バックエンドのシステムやパートナーシステム全体を連携させることができます。すべてが正常に機能すれば、事業は滞りなく運営を継続します。事業継続性にとって統合が重要な理由であるのは、このためです。

またiPaaSを利用することにより、手作業で統合プログラムを開発した場合にIT部門が開発・保守しなければならない作業負荷や高額な開発コストが不要になります。近年、 iPaaSはデータとアプリケーションを効率的に統合するためのデファクトスタンダードな設計方法として注目されています。コストのかかる手作業コーディングに比べれば、ほとんど保守する必要がなく、あらかじめ搭載された接続を利用して、非常に多くのシステムやアプリケーションとすぐに接続することができるのです。

事業継続性を確保するインフォマティカの7つの iPaaS機能

適切なiPaaSソリューションを利用すれば、高額な保守費用やエラーをなくして、複数のシステムにわたって統合を合理化、自動化することができます。つまり、iPaaSそのものが、ITの事業継続性を強化することを意味します。インフォマティカは、業界をリードするiPaaS「Informatica Intelligent Cloud Services (IICS) 」の機能強化と改善に注力してきました。最新リリースで実現した大きな投資分野のひとつが、事業継続性をサポートするための機能です。以下はその一部です。

  1. 24時間365日稼働を保証するインテリジェンスと自動化の強化:あらゆる処理負荷に対応できるランタイム自動スケール機能や、機密データを含むリクエスト/レスポンスを自動的にブロックする機能など、複雑化するデータランドスケープにおける円滑なオペレーションを確保するために必要なインテリジェンスとプロセスの自動化を強化しています。
  2. 幅広いペルソナを統合:統合はもはや、スペシャリストや開発者だけの問題ではなく、ビジネスアナリストやシチズン・インテグレータでもセルフサービスで統合できるようにサポートしなければなりません。コーディング不要でセルフサービスで使えるインフォマティカの統合ツールがあれば、専門的な技術知識の有無に関係なく、幅広い関係者が利用できるようになることで、統合の耐障害性を高めることができます。
  3. 耐障害性の高いインフラストラクチャ:統合の中核となるインフラストラクチャは、ハブ&スポーク方式を採用することなどによって単一障害点をなくし、またプライベートリポジトリ使用時のAPIサイズに制限がない等、高い信頼性と高可用性を実現しています。
  4. インテリジェントなモニタリング機能を搭載:インフォマティカのIICSは、オペレーションを監視するOperational Insights機能や管理ツールを統合し、リソースの使用率やジョブの実行などに関する洞察とアラートを提供します。
  5. ダウンタイムの回避と回復時間の短縮:計画的作業によるダウンタイムを回避し、回復時間を短縮することは、どのような稼働システムにとっても重要なことです。IICSは、高可用性を実現するための機能を搭載しており、特に計画的なシステム更新やパッチ適用などの際に効果を発揮します。
  6. テスト環境の利用による問題回避:IICSでは、新たにリリースされた機能を本番環境に適用することによる想定外の影響を回避するためのテスト環境を利用することができます。
  7. 冗長性と柔軟性:IICSでは、ひとつのセキュアエージェントがダウンしても、システムをフェイルオーバーできるセカンダリ・エージェントをセットアップすることが可能です。また、大規模な導入の場合には、セキュアエージェントを分離して特定のワークロードを実行させることで、システムの柔軟性を大幅に高めることができます。

次のステップ

アプリケーション/データ統合戦略の将来性、そしてクラウドデータウェアハウジングやアプリケーションの最新化のためのプロジェクトの成功は、どのようなテクノロジーを選択するかによって決まります。インフォマティカは、さまざまな機能を搭載したコアのテクノロジーで事業継続性を保証する、現在の市場で最も包括的なiPaaSソリューションを提供します。

インフォマティカのiPaaSについて詳しくは、電子ブック「次世代iPaaSを活用しデータ主導型のデジタルトランスフォーメーションを実現~新しいビジネス課題の解決には新しい発想が必要 」をお読みください。

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本記事は、「An iPaaS Designed for Business Continuity: Keeping Your Mission-Critical Operations Up and Running」の抄訳です。