クラウドデータウェアハウスの質を左右するクラウドデータ管理の重要な役割

IDCの調査によると、企業の抱えるデータ量は、2025年までに現在の100倍の1.4ZB(ゼタバイト)にまで増えると予測しています。かつてないスピードで増え続ける大量のデータに対処することは、多くの企業にとって課題であると同時に、顧客に新しい価値を提供するためのチャンスでもあります。データが多ければ多いほど、貴重なインサイトを獲得できる可能性が高くなるからです。

限られた人的リソースで増え続けるデータに対処するために、すでに多くの企業がクラウドデータウェアハウジングを活用し始めています。クラウドデータウェアハウスは、将来のデータ量の増加に合わせてすばやく拡張できる俊敏性と柔軟性を備えており、大量のデータからインサイトを迅速かつ簡単に引き出すことができます。

しかし、ここで問題なのは、クラウドデータウェアハウスで管理するデータの質です。クラウドデータウェアハウスからどれだけの価値を引き出せるかは、基盤となるデータの質によって決まります。

クラウドデータウェアハウスにデータを移行するだけでは、データの「量」に対処することはできたとしても、新たなビジネスチャンスを創造できる良質なインサイトを手に入れることはできません。増え続ける社内外のあらゆるデータソースから、「関連性の高い」データを収集してクラウドへ投入し、移行後も「信頼性の高い」「最新」のデータで継続的に更新できなければなりません。さらに、データの品質、ガバナンス、プライバシーを確保できなければ、業務ユーザーが必要とするデータを、必要な時に、IT部門の力を借りずに活用できるようなデータの民主化を実現することはできません。

異種混合のデータランドスケープにおいて、クラウドデータウェアハウスの価値を最大化するためには、データの質、スピード、信頼性、アクセス性、セキュリティを確保しなければなりません。そのためには、あらゆるデータソースの違いを吸収してデータ連携の複雑性を解消し、データの特性に応じたセキュリティを確保しつつ、ユーザーの業務に最も関連性の高いデータをスピーディに提供できるクラウドデータ管理ソリューションが必要です。

クラウドデータ管理ソリューションがもたらすメリット

  • 俊敏性
    オンプレミスにある既存システムやマルチクラウド、ビッグデータ、ストリーミングデータ、社外関係者が所有するデータソースなど、多数のデータソースとの接続があらかじめ用意されていることから、ポイントツーポイントの接続を開発するムダをなくし、業務を中断することなく統合できる「俊敏性」を手に入れることができます。
  • 柔軟性
    API統合、B2B統合、ストリーミングデータ、パブリッシュ/サブスクライブ型データ統合ハブなどの異なる統合パターンで、データタイプの異なるあらゆるデータを収集、保存、同期、統合できる「柔軟性」を手に入れることができます。
  • 生産性
    人工知能/機械学習を搭載したデータカタログ機能を使って、ユーザーに関連性の高いデータを自動的に探索するだけでなく、データソースからの来歴を追跡し、業務との関連付けを自動化して、高度なIT知識のない業務ユーザーでも、ITの助けを借りずにデータを簡単に検索して、データを準備し、効率的に活用できる「生産性」を手に入れることができます。
  • 信頼性
    データガバナンスを徹底する基盤となって、すべてのデータを監視し、さまざまな規制要件やセキュリティポリシーに関わるデータ品質の問題を自動検出して、優先度に応じてプロアクティブに対処することで、データの「信頼性」と「セキュリティ」を確保することができます。

クラウドデータ管理ソリューションは、クラウドデータウェアハウスと組み合わせて使うことにより、大きなメリットをもたらします。クラウドデータ管理ソリューションがあれば、必要な時に必要な人が、ITスキルに依存せずに、常に信頼性の高い豊富なデータにアクセスして、業務上の問題に対する答えをタイムリーに導き出すことができます。そして、新たな価値を創造するためのクラウドデータ管理基盤を構築することができるのです。

まとめ

これまでは、ITスキルの高いスペシャリストが、データの統合と提供を一身に担ってきました。そして今日では、オンプレミスやマルチクラウドに分散する多種多様なデータを統合し、アナリティクスのために必要なデータをスピーディに提供できる能力も求められています。しかし、競争の激しい現在の市場では、必要なデータを手に入れるまでに、数日、数週間、数か月も待っている余裕はありません。多くの企業は、クラウドサービスを利用することで、限られた予算とリソースで、増え続ける統合プロジェクトに対応しようとしています。しかし、その根底にあるデータの問題を解決しなければ、クラウドのメリットを最大限に活かしてTCOを削減することはできないのです。クラウドデータ管理ソリューションは、クラウドに移行する企業が、真の俊敏性と柔軟性、生産性、信頼性を獲得する上で欠かせないソリューションなのです。


本記事は、電子ブック「クラウドデータウェアハウスを活かす6つの着眼点~クラウドデータ管理ソリューションの選び方」の要約です。本書では、インフォマティカのクラウドデータ管理ソリューションを使って成功を収めた、JLL社をはじめとする3社の事例についても紹介しています。詳しくは本電子ブックをご覧ください。