「Informatica World Tour 2019」:基調講演/特別講演編

インフォマティカ・ジャパンは9月6日(金)に、年次のカンファレンスイベントとして、パートナーや顧客、エンジニアの皆さまと共にデータマネジメントのあり方を考える「Informatica World Tour 2019(以下、IWT2019)」を開催しました。
前回に続き今回は、お客様による基調講演と特別講演についてご紹介します。

[基調講演]

基調講演では「ASICSのグローバル戦略を支えるマスターデータガバナンス」と題して、株式会社アシックス IT統括部 執行役員 統括部長 富永満之様にご講演頂いました。

現在、海外売上比率が70%を超えるアシックス様。以前は国ごとで生産/開発/販売を行っており、オペレーションが個別最適となっていました。その結果、国ごとのECサイトでの商品説明にばらつきがあったり、商品の進捗状況がわからず、結果、商品の出荷遅延が発生することもあったそうです。

そのような中、生産から販売までを一気通貫したグローバルシステムの必要性が高まってきました。そこで、数年前よりグローバルシステムの導入をスタート。現在、サプライチェーンデジタル化やグローバル全体の売上/利益の可視化を推進されています。本プロジェクトを進めるうえでキーとなるポイントとして挙げられたのが、「マスターデータ」と「ガバナンス」でした。これらの実現に向けて1番最初に取り組んだことが、「IT部門から業務部門へのデータオーナーシップ」の移管です。各業務部門に専任のマスターデータガバナンスチームをつくり、IT部門が支えるという体制にされました。講演では、この部分が1番重要なポイントだったと説明されていました。

また、富永様は最後に「マスターデータというのは導入して終わりではなく、定着させていくのが重要」と話されておりました。弊社も頂いた言葉を踏まえ、今後も継続的にご支援をしていく所存です。

[特別講演]

特別講演は、「デジタル事業基盤によるロジスティクス・イノベーション」と題して、株式会社日立物流 IT戦略本部 担当本部長 佐野 直人様にご登壇いただきました。

日立物流様は、2018年にブランドスローガンである「未知に挑む」を、新たなビジネスコンセプト「LOGISTEED」に込めて始動されています。具体的には、昨今の消費/市場/労働力/ビジネスなどの変化を踏まえた、「物流のデジタルトランスフォーメーション(DX)」をゴールへの重点施策として、産業競争力の維持・強化を目指しておられます。特に、3PL事業のデータやお客様の計画情報などをまとめて、顧客サプライチェーンの最適化支援と、当社事業の生産性改善、協創パートナーとの新規ビジネス創出の3つのターゲットとして展開されています。

同社は、これらを支える中核として、「デジタル事業基盤」でインフォマティカソリューションをご採用いただきました。

今回のご講演の中で、挙げられたポイントは2点です。
1点目は、DX実現における「デジタル事業基盤」は単なるIT基盤としての開発ではダメだということ。「データマネジメント」の理解が必要であり、データそのものをどのようにマネジメントすべきかを考える必要があるという点です。こちらについては、「データマネジメント」専門のコンサルをお願いして、プロジェクトを進められました。
2点目は、人員育成も含めたデジタル・ビジネス推進組織とデータマネジメント組織の役割の整理です。データコンシェルジュ/データアーキテクト/データアナリスト/データサイエンティスト/データスチュアードという5つを役割によってきちんと使い分けていくことが重要ということもご説明されていました。

実際に2社のお客様の事例を聞き、「マスターデータ」、「デジタルトランスフォーメーション」と違う話のように思えますが、どちらのお客様もデータマネジメントの重要性がポイントに挙がっている点が非常に印象的でした。

インフォマティカのデータマネジメントをお助けするソリューションについて、少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。今後も”データ”の力を最大限活用いただけるようなソリューションを提供して参ります。“データ”に関するお悩みをお持ちの皆様、情報収集をご希望の皆様、ぜひお気軽にインフォマティカへお問合せください。