IoTデータによるセントラル・リポジトリの活用

昨今、スマートフォンやホームセキュリティ、ウェアラブルデバイスなど多くの機器がインターネットと接続され消費者へのサービスや利便性の向上に向けたフィードバックなどに活用されています。ビジネスの分野も同様です。例えば製造業におけるインダストリー4.0でのスマートファクトリーでは、「モノのインターネット(IoT)」で機器からのセンサーデータを収集・分類することにより、生産ラインの効率化や歩留まりの測定、設備の予防保全などに役立てています。

IoTにより収集された生産現場での実績データは機器の稼働時間や環境要因(温度、傾き、湿度、圧力、距離など)が含まれ、機器の品質やパフォーマンスがどのように劣化するか予測するために使用されます。また、研究開発における品質保証プロセスでもこれらのデータが使用されます。より管理された環境での実績データを使用して障害を発生させることにより、その障害の根本原因の切り分けをおこないます。センサーデータを活用するこのアプローチは「Failure as a Service 2.0 (サービスとしての障害 2.0)」と呼べるかもしれません。

品質保証プロセスでは障害の発生を迅速に検知するためにも、以前のデータが同様の結果を示している場合にもテストを継続してしまうことによる無駄なリソースを浪費しないようにする必要があります。障害テストだけでなく、運用、パフォーマンス、機器の設計変更、トレーニング、ビルドプロセスの再設計、規制に関する報告に利用できる「セントラル・リポジトリ」が重要となります。

例えば、インフォマティカ本社のパートナーであるIntegrationworxがInformatica Intelligent Data Platform上で開発したようなIoTソリューションは、「Failure as a Service 2.0」での好事例といえるでしょう。品質エンジニアやフィールド技術者のチームが、機器にセンサーをセットアップしてテストします。その結果の考察よりテストに用いたデータセットが意味のないものであったり、過去のテストと非常に類似していたりすることが分かるため、作業効率を短縮することができます。さらに重要なことは、技術者はビジネス担当者と協力して、新しいセンサー出力に、過去のテストデータと同様の履歴が記録されていた場合に、既存のプロセスを変更する必要があるかどうかを評価できるようになりました。

「セントラル・リポジトリ」にはセンサーデータに加え、オンプレミスあるいはクラウド、外部データなども集約し、データセットの検索、拡張、ブレンド、注釈付け、そして再利用のための共同作業を行います。また、有意義なデータを他のエンジニア、サプライヤ、顧客と共有し、様々な洞察を得ることができます。そして最終的には顧客の成功、つまりはリピートビジネスを意味します。

「セントラル・リポジトリ」はシェアリングエコノミーとして、他のエンジニア、サプライヤ、顧客、または競合他社と意味あるデータを共有することができます。すべての関係者が共通の利益を改善するとともに新しい収益源を開発することもできます。

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