【パートナーブログ:B-EN-G】スピード経営を支える『システム連携基盤』を改めて考える

昨今は、ますますクラウド化が進みシステムを『所有する』から『利用する』に考え方が変化しています。

何故でしょうか・・・。

それはシステム構築に数年間費やしている間に、M&Aで企業が合併し事業方針が変更になったり、SNSの発達により市場需要が変化したりと社内外の事業環境が急速に大きく変わる為です。しかし、システムの支えなしには今や事業は考えられません。『如何に事業に必要となるシステムをスピーディに立ち上げるか』が、システム部門だけでなく、全社の命題となっています。

その1つの解決方法として、「システム(IF)連携基盤」の整備が挙げられます。

システム連携基盤に求められるもの

『システム連携基盤って、何?今までだって業務アプリケーションを構築する時はIF機能も一緒に開発しているよ!』と考える読者の方もいると思います。

ここで言うシステム連携基盤とは、クラウドベースのシステムや自社開発したシステムなど、企業システム全体として有機的に繋がり業務運用できるための屋台骨(プラットフォーム)となります。

イメージとしては、「システム連携基盤という土台の上に様々なアプリケーションシステムが乗っかり、システムを入れ替えたり・繋いだり」を柔軟に対応できる仕組みです。

それでは、この企業システムの要となる「システム連携基盤」に求められる要素を見ていきましょう。

下記に、重要な3つの要件を挙げてみました。

その1 24時間365日の運用に耐えられる

ますますグローバル化が進む中、企業システム全体として24時間365日稼働しつづける事が世の中の常識になりつつあります。有機的に繋がった業務システムを機能させるには、

データ連携が必要です。人間の体で例えるなら、業務システム=体の各々の機能、データ連携=体を動かすための電気信号(意味を持った情報)のイメージです。

人間が眠っていても呼吸や寝返りができているように、企業が健全に事業活動するためには、データ連携も滞りなく機能し続ける事が求められます。

その2 業務優先度に応じたデータ連携処理ができる

システム連携基盤は企業内の全システムのデータ連携を統括する役割ですので、限られた時間内に大量のデータ連携処理をしなければなりません。

当然ながらデータボリュームや処理能力を検討した上で、アプリケーションサーバーのスペックを決定しますが、それでも運用時には「予期せぬ突発的な大量データ」が発生します。

この際、業務優先度の高低に関わらず、連携データが『待ち行列』状態となり、各業務システムへの連携が遅延し、最終的にはお客様や取引先に迷惑をかける可能性もあります。

システム連携基盤は、このような『待ち行列』が発生しないように「業務優先度に応じたデータ連携処理」ができる仕組みが求められます。

その3 容易かつ迅速なデータ連携先や連携方法の切替えができる

ここまで読んで頂いた方ならもうお分かりですよね。そう、1,2を踏まえたうえで、「急速に変化する社内外の事業環境に対応する」必要があります。かなり難しいですね。

新しい業務アプリケーションが構築される都度、データ連携機能を一からコーディング(開発)をしていたら、コストも時間もかかってしまいます。

ですからシステム連携基盤としては、容易かつ迅速にデータ連携を実現するため

        -GUIによる設定レベルでの開発ができる

        -業務アプリケーション(パッケージやSassなど)が提供するAPIを利用できる

といった要件が求められます。

■システム連携基盤の運用組織におけるサービス提供モデルは2つ

~大事なのは『長きに渡り運用し続けられるか?』という視点~

システム連携基盤は、その名の通り企業システム全体を支える「基盤」の1つであるため、前述の要件に加え『長きに渡り運用し続けられるか?』という視点が重要です。

単に「システム」の話だけでなく、将来的に『どのような組織体制で、どのようにシステム保守・運用をしていくのか』といったイメージを持つ事が必要です。

運用組織の「サービス提供モデル」には、大きく分けて2タイプあると考えます。

ざっくり言うと、

・システム連携基盤の運用組織が利用規約(ガイドライン)/方針などの共通ルールを決めて、それを徹底しあとの開発から運用まではそれぞれのプロジェクトで実施するタイプ

・全部を運用組織で行うタイプ

の2つとなります。

それぞれ、保守・運用上のメリット/デメリットがありますので、詳しくは下記図表をお読みください。

また、システム連携基盤の運用組織では「様々な部門/システム導入ベンダー」との関わりが多くなります。

送信(受信)元システム、送信(配信)先システムの関係者からは、

・システム連携基盤(の運用組織)では何を対応してくれるの?

・送信元システム、送信先システム(のチーム)では何を対応すれば良いの?

・どのようなルールで、データ連携処理をすれば良いの?

と必ずと言ってよいほど このような質問を受けます。

様々な関連組織と円滑にシステム連携を構築していくには、上記のようなサービス提供モデル図を作り「システム連携基盤の運用組織の役割や位置づけ」を明確に説明するのも1つの有効な方法です。

この辺りは弊社としての腕の見せ所でもあり、お客様のPJ状況や今後の運用イメージなどご相談に乗りながら、モデル化します。

今回「スピード経営を支える『システム連携基盤』とは」をテーマに、

          ・システム連携基盤に求められるもの

          ・システム連携基盤の運用組織のサービス提供モデル

について改めて考えてみました。       

次回は「システム連携基盤 導入への成功ポイント」について触れたいと思います。

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