マスターデータ管理の真義を問う。デジタルトランスフォーメーションのために今、着手すべきことは?

より良いサービスを、すばやく、便利に、低コストで利用したい!

このように顧客の期待とニーズが日々高まる昨今、企業もこの期待に応える「変化」が求められています。そして、このニーズを実現する答えは「データ」にあります。

 

KPMG社の調査によると、CEOの45%が、質の低いデータによって顧客インサイトが損なわれていると回答しています(2017 Global CEO Outlookより引用。)

 

どの企業も、不正確なデータや古いデータ、不完全なデータに常に対処しなくてはなりません。マスターデータ管理(MDM)ソリューションを使って、データの照合、マージ、関連付けを行ったとしても、データの劣化や人為的なミスに気を配る必要があります。顧客が自分の情報を入力するときに打ち間違えたり、サプライヤーが項目に入力し忘れたりすることも珍しくないでしょう。

 

クリーンで一貫性のある完全なデータをマスター化すれば、的確な意思決定や効率良い分析が可能になり、次のようなビジネス上のメリットを得ることができます。

 

  •  顧客に本当に共感してもらえるようにカスタマーエクスペリエンスをパーソナライズする。
  • これまで見えなかったクロスセル/アップセルの機会を特定する。
  • 豊富な製品情報を提供する真のオムニチャネルビューを構築する。
  • サプライヤー管理を整流化し、サプライチェーンのリスクと累計支出を把握する。
  • 製品、顧客、場所、サプライヤーの間の重要な関係を理解する。

 

このように、高品質なデータが基盤にあれば、顧客の単一ビューでカスタマーエクスペリエンスを高め、製品の単一ビューでオムニチャネルを充実させ、サプライヤーの単一ビューで業務を改善するなど、MDMで実現しようとしているあらゆることを後押しできます。

 

MDMにおけるデータ品質の8原則

人的ミスをなくし、一貫性と正確性を確保して唯一無比の真実を提供するためには、まずデータ品質を改善することが不可欠です。

新たにMDMに取り組む場合も、既存のMDMを見直す場合も、スタート地点は「データ品質」の見直しです。

 

その1:データ品質基準を定める

データ品質を測定、管理するためのデータ品質基準を定め、進捗状況を追跡します。これには、データ品質スコアカードとダッシュボードが役立ちます。

 

その2:小さく始める

まず、1つのシステム/アプリケーション/ドメイン内にあるデータの品質から始めて、目に見える成果を短期間で出すことで、データ品質に取り組むことの意義を関係者に納得させます。その成功をベースに、教訓となったルールや経験を、より大きなプロジェクトやプロセスに応用します。

 

その3:大きく考える

データは社内の至る所にあります。オンプレミス、クラウド、Hadoop、ハイブリッド環境など、あらゆる場所にあるデータのライフサイクル全体で、一貫したデータ品質を維持できるようにデータの範囲を大きく捉えて、それらすべてに対応できるソリューションを選びます。

 

その4:標準化する

部門間で協力するためのアプローチを標準化します。グロッサリを作成し、ルールを再利用して、全員が共通の認識を持てるようにします。

 

その5:自動化する

数百万件のレコードを手作業で変更するのは不可能なうえにコストもかさみます。そこで、AIや機械学習を搭載したデータ品質ツールを使用して、データのプロファイリングやデータのディスカバリを自動化します。

 

その6:監視する

データ品質を監視するワークフローを使って、異常を自動的に発見・修正あるいはデータ管理担当者に通知して修正、承認することで、データを継続的にクリーンな状態に保ちます。

 

その7:データ品質をインラインチェックする

インラインデータ検証によって、システムへの不正確なデータの流入を早い段階で防ぎます。これによって入力時点からデータの正確性が保証されます。

 

その8:連絡先データを定期的に検証する

ある時点で最新のデータであっても、転居や転職、組織変更に伴う住所や電話番号の変更など、データは常に変わり続けます。データ品質を確保するための最後のステップは、顧客のメールアドレス、住所、電話番号を、連絡先データの検証ツールを使って定期的にチェックすることです。

 

今や、データの量は爆発的に増え続け、さまざまな形式でさまざまな場所に保存されています。さらに、かつてないほど多くの人がデータを利用するようになりました。MDMの価値を最大限に活用するには、将来を見据えたデータ品質へのアプローチが必要です。

 

マスターデータ管理とデータ品質の関係について、詳しくは、電子ブック「デジタルトランスフォーメーションのスピードはマスターデータ管理で決まる」をご覧ください。

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