海外拠点と国内拠点でデータ連携を行う場合の課題と解決策

最終公開日 : Nov 30, 2022 |
インフォマティカ編集部
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グローバル企業にとって、海外拠点と国内拠点間でどのようにデータ連携を行うかというのは、悩みの1つではないでしょうか。

今回は、(日本を本社としたとき)国をまたいだ複数拠点とデータ連携する上で、どのような課題があるのか、解決策と合わせて考えてみます。

海外拠点と国内拠点でデータ連携を行う場合の課題

◆拠点ごとに管理しているデータの内容、管理しているデータの種類が異なる

海外に拠点が複数あり国も異なる場合は、言語や商習慣、法律などのルールにも違いがあり、各国独自のシステムやフォーマットを使用していることも少なくありません。また、たとえ海外/国内で同じERPシステムを導入していたとしても、拠点ごとにデータの持ち方や粒度が異なるケースもあります。 よくある例としては、海外拠点から送られてきたデータを本社システムに取り込むために、都度手入力が必要となるケースです。結果、手間やコスト、対応が遅れてしまう事態に陥りがちです。

 

◆海外進出先のITインフラが整っていない

国によっては、日本よりもITインフラの整備が遅れていることもあります。あるいは、本社と同じレベルの情報システムを構築出来ても、事業規模が小さいために、コストをかけて環境を整えられないという事情も考えられます。データをExcelなどにまとめ、メールで送信するといった手段を取るケースもありますが、情報量や事業規模が拡大すると、これらの方法では作業が追いつかなくなるでしょう。

 

◆海外進出先にIT要員が少ないため開発や運用が難しい

ITの設備が整っていた場合でも、現地にIT要員(IT管理者)が少なく雇うことができないということもあります。例えば、データ連携のプログラムを作成する、あるいはシステム・アプリケーションを運用する経験や知識のある人を十分に確保できないといったケースです。

 

◆言語、サポートにおいてグローバル対応していない

現地の言語やサポートがグローバルで対応していないケースもあります。英語、日本語はもちろん、多言語・多通貨機能に対応できるシステムでないと、データ間の連携においてもうまく出来ないことがあります。 海外拠点と国内拠点でデータ連携を行う場合の解決策 上記の課題を解決するには、グローバルに対応したデータ連携ソリューションを導入することが有効です。具体的には、以下のようなメリットがあります。

 

◆クラウド基盤による海外とのデータ連携

インフラ環境の課題、IT要員の課題は、クラウド環境を使うことが解決されます。未だに停電の多い国や地域も存在するため、拠点内でのデータの保存は接続性に問題が生じるケースもあります。

クラウドを利用することにより、接続性の課題や管理者の一元化も可能になるため、拠点内にデータの保存、専任管理者の配置をしなくてもよくなります。

 

◆グローバルで鮮度・信頼性の高いデータの流通を実現できる

データ連携ソリューションを利用すれば、コネクターで海外拠点と国内拠点のシステムを接続し、直接システム間でデータをやり取りすることが可能になります。

たとえば、国内本社で海外の業績評価をするために、販売実績や計画、商談情報などを集める場合も、海外現地の従業員の手を煩わせることなく、また人による改ざんのリスクもなく、鮮度・信頼性の高いデータを適時収集することができるようになります。

 

◆各種アプリケーションやSaaSとも接続が可能

データ連携ソリューションを活用すれば、海外のどの拠点からでも、異なるアプリケーションで必要なデータを引き出して活用することが可能になります。

昨今特に、海外拠点では業務アプリケーションとしてSaaSを採用するケースが増えています。SalesforceやNet Suite、Microsoft Dynamics、WorkdayやConcurなど、業務領域ごとに異なるSaaSアプリケーションを複数利用しているマルチクラウド環境が浸透しています。

しかし、これらのSaaSが提供するAPIはサービスごとに方法が異なるため、ファイル連携やスクラッチ開発でデータを出し入れすることは決して容易ではありません。 海外拠点と国内拠点でのデータ連携は、グローバルに対応したデータ連携ソリューションを活用することで、飛躍的な効率化を実現できます。

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First Published: Apr 05, 2018