2016年ワールドシリーズ覇者 シカゴカブスのデータ活用

歴史あるシカゴ・カブスの球場 ”リグリーフィールド”

こんにちは。インフォマティカ編集部です。

現在日本ではDeNAベイスターズがリーグ戦3位から勝ち進み、勢い止まらないソフトバンクとの戦いに挑む日本シリーズで盛り上がっている真っ只中ですが、アメリカでも現在ワールドシリーズが行われており、日本のダルビッシュ選手や前田選手が大活躍をし話題になっています。とういうことで、今回は昨年のワールドシリーズ優勝チームシカゴ・カブスの球場を弊社のCIOであるGraeamが訪問した際のブログをご紹介します。カブスはデータを最大限活用し、ファンの満足度向上、チームの強化、球場利用の最適化などに取り組んでおり、そのお手伝いをインフォマティカがさせていただいています。

様々な地域や国に出張することは、多くの刺激的な出会いや学びも多いことから大好きな仕事のうちの一つです。なかでも大の野球ファンとしては、先月訪問したシカゴの出張はとても特別なものになりました。皆さんご存知2016年のワールドシリーズチャンピオンである、シカゴ・カブスのAndrew Mcintyre氏(VP of Technology)に、非常に歴史のあるりグリーフィールドのステージ裏を案内していただいたのです。歴史のあるスタジアムのツアーを楽しんだのは勿論ですが、この数年の間でデータを主導にカブスがどれだけの変革を遂げたかを肌で感じることができました。

ファンの満足度が第一!

2009年に大富豪のリケッツ家がカブスのオーナーになった際に、彼らの戦略を実行に移す上で以下3つの約束をしました。

  • ワールドシリーズ優勝
  • 地域に喜ばれる場所、チームにする
  • 最大の資産であるリグリーフィールドを最大限活用する

Andrew氏は“社内における全ての決断はこの3つの大きな約束につながることが前提でなされる”といいます。この3つはすべてファンをHappyにすることを考えています。カブス球団をまとめる技術のトップの立場としてAndrew氏が注力している事の一つが、データを最大限活用しファンの体験をより良いものにすることです。

データを使って関連する情報をすべて把握する“顧客360”の視点、考え方は昨今非常に注目されているトピックです。その中でもよく聞くのは、いかにインターネット上で良い体験をしてもらうか、訪問者がそのタイミングでどのような情報を求めているかを過去のデータや行動履歴から推測し提供するかなどがあります。Andrew氏のチームと歴史のある球場にとってそれだけではなく、混雑するエリアや時間帯などの情報をもとに、休憩場所やトイレの設置場所を決め球場での体験改善に努めるなど、古い球場を持つ彼らならではの課題解決にも活用しています。

その他、どのチケット購入者が来場していて、球場では何に興味を示し、購入し、どういったプロモーション情報に一番興味を示すのかなど、より詳細な理解に取り組んでいます。これは想像以上に難しい取り組みです。一人の人がまとめて購入したシーズンチケットを利用しグループで来場する人たちも多くいます。その場合誰と特定し行動分析をしアクションを取るべきでしょうか?Andrew氏のチームでは毎回そのシーズンチケットで来場しているファンを特定した上で、彼ら向けに特化しカスタマイズしたデジタルサービスを提供できる様取り組んでいます。

それらは日々の取り組みですが、それ以外にもITとしては急なトランザクションの増加などにも対応できるインフラ構築が求められます。例えば、昨年シカゴ・カブスがワールドシリーズで優勝した直後24時間以内に、70億ドルのグッズがオンラインやその他のストアで売れました。そういった状況になった際にもクラッシュしないシステムの構築、サポート体制の徹底なども非常に重要な仕事です。

カブスの抱える大きな壁

カブスのCIO Andrew氏とGraeme(インフォマティカCIO)ワールドシリーズ優勝トロフィーの前で

私は仕事上、多くの企業のCIOとレガシーシステムの移行における技術的な壁や課題などにつき話すことがありますが、弊社含め他の多くの企業がマイグレーションを実施しているシステムは1990年代内に構築したデータベースやアプリケーションの刷新です。しかし、リグリーフィールドは103年前に作られています。これは今までには私も見たことが無い古い物理的なインフラ環境へのチャレンジがあります。もちろんリグリーフィールドは地域や野球ファンから愛されている資産です。だからこそ彼らとしては建て直すのではなく改修をし続けています。

Andrew氏と球場を歩いた日、カブスの選手達はメッツとの一戦を控えバッティングの練習をしていました(その試合はカブスが17-5で勝利)。その際カブスのデータセンターと沢山のスクリーンで埋め尽くされた試合のリプレー部屋を見せてくれました。Andrew氏に「データ主導でビジネスを進めるために重要となるポイントとして何が大事か」を聞いてみたところ、「企業文化や社員のモチベーションが大事だけど、社員達は会社の一員でもあるが、最大のファンでもあるのでそういう意味ではうちはとても恵まれているよ」と言っていました。ただその反面チームがPlayoffへ進み、ワールドシリーズに進む快進撃を見せた際、仕事どころでは無くなる部分もあるけどね。と笑って言ってました。

このブログを書いてる今、ちょうどシカゴ・カブスがPlayoff進出を決めました。恐らくあと1か月はAndrew氏に私とデータの会話をしてくれる余裕はないでしょう。。。

 

インフォマティカがシカゴ・カブスのデジタルトランスフォーメーションをどのように支援したのか、詳細はこちら(英語)からもご確認いただけます。事例資料(英語)はこちらからダウンロードください。


※本ページの内容の一部は2017年10月6日更新のUS Blogの抄訳です。

‘Backstage’ with the Cubs: How Data Drives Success at Wrigley Field

著者:Informatica CIO (Chief Information Officer) Graeme Thompson

 

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