クラウドデータウェアハウジング:Amazon Redshiftから見る3つの導入パターン

こんにちは。インフォマティカ編集部です。

企業で活用する様々な業務アプリケーションのクラウド化が進むにつれ、分析環境のモダナイゼーションも求められています。しかし多くの企業では既存のデータウェアハウスに膨大な投資をし、過去複数年に渡るデータが保存されているため、環境の刷新は容易なものではありません。今回のブログでは、Amazon Redshift導入を進められている企業に見られる3つの導入パターンをご紹介します。

 

現在多くの企業で新しいデータウェアハウスとしてAmazon Redshiftの採用が検討されています。実際にデータ主導のデジタルトランスフォーメーションを推進している我々のお客様も、新しいデータウェアハウスとしてAmazon Redshiftを導入されているところが多いです。もちろん、まだまだ多くのお客様から導入のための支援のご相談をいただきます。このトレンドの背景には、増え続けるデータに対し効率的な拡張が求められるBI環境の必要性や、アジャイルでセルフサービスが求められるクラウドアプリケーションの導入などがあります。信頼できるインサイトデータを素早く提供するためには、オンプレミスやクラウド、ビッグデータ環境に容易に接続し関連のあるデータを取得できるソリューションが必要不可欠です。

 

Amazon Redshiftの導入パターンには大きく以下の3つがあるようです。

1.オンプレミスのエンタープライズデータウェアハウス(EDW)をAmazon Redshiftで拡張

多くの企業が過去複数年をかけて既存のオンプレミスEDW構築に膨大な投資をしてきています。そのためパターンとして見られるのが既存のEDWは残した上で、新しくアジャイルでセルフサービス化が求められる分析要件に対応できるAmazon Redshiftを導入、インフォマティカのソリューションで連携しハイブリットなデータウェアハウス環境を構築されるケースです。

事例としては、カナダの高速インターネットサービス会社Shawの取組みがあります。5月に開催したInformatica World2017 でShaw社のBIスペシャリストの方から、いかにユーザーには影響を与えない形で、彼らの既存EDW環境をAmazon Redshiftで拡張し、顧客満足度を向上させたかについてご紹介いただきました。彼らはService NowやSalesforceなどのSaaSデータと他オンプレミスデータと合わせ、リアルタイムIoTデータを含む大量のデータを統合し、分析する環境を構築しています。また彼らはAmazon KinesisやS3、Redshiftなど複数のAWSサービスも活用しています。

 

2. 既存のEDWをAmazon Redshiftへ移行

EDWに多くの投資をしてきた企業でも、それらを撤廃しAmazon Redshiftへの完全移行を決断している企業もあります。こうした決断の背景には、既存のEDW環境に多額の更新費用を払い続けることを避けたいという点があると聞きます。既存環境を拡張する際に更に必要となるソフトウェアへのコストを排除し、必要なタイミングで必要な分だけに支払いを行うAmazon Redshiftを採用することで、コストの削減や環境構築の柔軟性を求めています。長期に渡り我々のソリューションを活用いただいているとある大企業様も、最近このパターンの移行を決断をされました。この企業はインフォマティカを活用することで、過去の投資や構築資産を無駄にせず、数千本のETLマッピングを既存のオンプレミスDWHからAmazon Redshiftへ非常に簡単に移行することに成功しました。現在ではクラウド環境への移行で求めていたコストの効率化や、柔軟性が高くアジャイルに展開できる環境の提供を実現しています。

 

3. Amazon Redshiftで一からDWH環境を構築

最後のパターンは比較的新しい企業に多く、設立当初からAWSなどのクラウド環境を小さく活用し始め、データ主導のビジネスを進めていく中で、扱うデータや頻度が増えたことで環境の拡張が必要となっている企業です。こうした企業の多くは環境の拡張としてAmazon Redshiftを採用しています。

シアトルに本社を置くバイオテクノロジー企業であるAdaptive Biotechnologies社は、若いクラウドスタートの会社として当初ベーシックな分析ツールを活用していましたが、ビジネスが拡大していく中で、アジャイルでセルフサービスを可能とする分析ツールが必要になってきました。そこでAmazon RedshiftとInformatica Cloudを採用してデータレイクとデータウェアハウスを構築、全てのビジネスステークホルダーがデータ主導のインサイトを活用できる環境を実現しました。これにより分析レポートの構築に費やしていた日々の数時間を削減し、BIの活用で売上の向上につなげています。

 

Amazon Redshiftを導入された多くのお客様は、市場でもリーダーに位置付けられているインフォマティカのiPaaSソリューションInfomatica Cloudのサービスを活用しAmazon Redshiftの素早い導入を実現しています。

インフォマティカでは、今回ご紹介した一般的な3つの使用事例をベースにより細かく実践的なアドバイスを提供しているワークブック「Amazon Redshiftを最大限に活かすクラウドデータウェアハウジングの実践」をAWS社と共同で作成しました。いくつかの関連する質問をベースにAmazon Redshiftを活用したデータウェアハウスの最適化やエンタープライズアナリティクスの強化につなげるための適切なステップを確認いただくこともできますので、是非ご参考になさってください。

また、オンデマンドセミナー”Deep Dive & Demo Webinar“(英語)をご覧いただき、我々のソリューションを実際にどう活用することで貴社のAmazon Redshift導入を成功に導けるのか、製品デモや活用事例もあわせてご確認ください。

 


※本ページの内容の一部は2017年8月21日更新のUS Blogの抄訳です。

Data Warehouse Modernization – Three Way, with Amazon Redshift

著者:Informatica Product Marketing for Hybrid Cloud Data Management and AWS  Ann Rosen