PowerCenterシリーズ:開発How to (2)

去る12月1日に開催したユーザーカンファレンスでのディスカッションの内容を6回にわけてご報告しています。今回はシリーズ2つめ、テーマは初回と同じ「開発How to」です。

 


Table Bでは、ERP連携やWebログ収集など、企業内の広範囲でデータ統合を実践されているお客様の他、これから本格的に開発をしていく予定のフレッシャーズの方など、さまざまなユーザー様にご参加頂き、SAP連携設計書開発生産性などのトピックについて、自社での活用方法・苦労話・アドバイスなどの活発なディスカッションが行われました。

トピック毎に、参加者のご意見・ディスカッション内容をご紹介していきます。

 

 

苦労話

データ抽出元のデータベースがテーブル仕様を公開しておらず、ビューを作ってもらったが内容が間違っており結果確認やテストに時間が掛かった。

海外システムの担当者と、接続設定やデータ確認のやりとりに最初はすごく時間が掛かった。

海外のSAPインスタンスからデータを抜く際にセキュリティ面での安全性など現地担当者に説明が必要となっている。

(インフォマティカからのコメント)

Power Centerを使うと各システムにダイレクトに繋がる事がメリットである反面、接続先システムとの役割分担や権限管理等の補助作業が必要になるという事ですね。

「最初は苦労したが今は手順が確立されている」というコメントもあり、海外システムを含めたデータ統合のイニシアティブが浸透してきているという実態もよく分かりました。

 

SAP連携

SAPの標準APIを活用する方法以外にも、HANA-DBからODBCで抽出する方式もある。

HANA-DB内のビューでは自動的にDistinctが掛かってしまうがそれに気づくまで大変だった。Informaticaコンサルに協力してもらい切り分けが出来て良かった。

会計伝票等の抽出時は、ヘッダー・明細の結合など書式変換を含めた対応が必要になる。その為にはSAPのテーブル構造をはじめ各国毎にどのようなルールでデータが入っているかを把握する為にSAP側のスキルを持った技術者が必要。

(インフォマティカからのコメント)

HANA-DBを採用される企業が増えているように感じます。PowerCenterではIdocやBAPIのように書式変換やデータ形式の調整などを含むAPIにも対応していますが、HANA-DBからの抽出でも同様の事が出来るということで、今後選択の幅が広がるのではないでしょうか。

 

仕様書

当初10人規模の開発チームがあったがあるタイミングで開発ベンダーが一斉に抜けてしまい、Excelの仕様書はあったが解読するのに苦労した。

どう目的で仕様書を作れば良いのか悩ましい。全体フローも必要だし、個別の計算式も必要。編集仕様は最低限書くべきだが・・・

Metadata Managerで仕様の可視化を検討したが、SAPのメタデータ抽出で遅いという評価があり使用しない判断となった。

(インフォマティカからのコメント)

弊社からは「仕様書と言えばMetadata Manager(MM)で」とご案内するのですが、まだまだ十分に活用されている訳では無さそうです。

SAPのメタデータ抽出は、バッチ処理には時間が掛かります。SAPのオブジェクト数が膨大だからなのですが、バッチ処理が済んでしまえば画面での検索やリネージ描画などはレスポンス良く使って頂けますので是非ご活用頂きたいですね。

「MMではETL処理中の個別計算式が見えないから」というご意見もありましたが、実はきちんと見えるんですよ!

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開発生産性

SAPの品目コード変換や数量単位変換の為にマプレットを活用している。

逆に、PowerCenterは広く使っているが、部品化は活用できていない。

最初から部品化を意識しすぎるのではなく、実際個別に開発してみて共通処理が見つかったらあとで部品化する事も可能。

Trimやゼロサプレスなどを用意していたがExpressionで直接書いたほうが便利と感じ削除したマプレットもある。

ソーステーブルの項目追加が発生した時の対応で少し時間が掛かる。対応方法としては、最初からダミー項目をいくつか用意しておき、項目追加時にはプロパゲート機能で名前や属性定義を後続処理に自動反映すると便利。

(インフォマティカからのコメント)

一口に部品化と言ってもいくつか方法がありますので、処理内容や適用範囲に応じて活用頂ければと思います。

マプレット 複数トランスフォーメーションの組み合わせからなる一連の処理を共通部品化したもの

トランスフォーメーション 1つのトランスフォーメーションで表現する処理を共通部品化したもの

ユーザー定義関数 トランスフォーメーションから呼び出す関数を、独自の計算式で実装したもの

 

まとめ

Power Centerの開発には、技術面に限らず接続先システムや現地担当者との折衝などのビジネス面でも各社様それぞれに課題をお持ちで、他社の課題や対応方法を聞ける良い機会になったのでは無いかと思います。又、部品化やメタデータ管理など、我々が思っていたよりも活用の余地が残された領域がありました。

今回は具体的な解決策が見つからなかった事も、今後のユーザー会や個別のリレーションで解決していけると有り難いと思います。もちろん我々インフォマティカも営業・エンジニア・サポート部門一丸となってご支援させて頂きますので、引き続きよろしくお願い致します。

 


PowerCenterシリーズ:開発How to (1)

PowerCenterシリーズ:開発How to (2)

PowerCenterシリーズ:運用保守How To

PowerCenterシリーズ:組織設計・運用How to

PowerCenterシリーズ:付加価値機能の活用と拡張 (1)

PowerCenterシリーズ:付加価値機能の活用と拡張 (2)