PowerCenter シリーズ:開発How to (1)
去る12月1日に、ユーザーカンファレンスを実施しました。今回はInformatica PowerCenter をより深く・広くご活用いただくことを目的とし、テーマ別にラウンドテーブル形式のディスカッションを行い、大変ご好評をいただきました。
その内容を、PowerCenterシリーズと題して6回にわけてご報告いたします。
ひとつめのテーマは、PowerCenter 開発HowTo(TableA)でした。
導入経緯や経験値、接続先のデータベースなど色々とバラエティに富んだお客様にご参加いただき、それぞれの工夫した所や苦労話、注意するべき点を熱く議論頂きました。
今回は、特に議論が活発だったトピックを3つご紹介します。
1) CDC (Change Data Capture)
このテーブルに参加されたお客様の多くが、PowerCenterのCDC機能を利用されており、それによってリアルタイム連携を実現されていました。
CDC機能をご存じない方もいらっしゃると思いますので、簡単にご紹介しますと、、、
このアーキテクチャの場合、システム負荷や遅延が発生するかなどの質問も上がりましたが、数百テーブルを超える環境においてもタイムラグが発生せずに連携できているとの発言があり、業務要件からリアルタイムを求められる環境において、検討してみようとお客様もいらっしゃいました。
2) 開発標準
システムの品質向上や複数人での開発を見据えた場合に、開発標準をどのように整備するかが話題となりました。
15人以上のチームで開発されているお客様もあり、プロジェクト立ち上げ時に開発標準を定義し、命名規則・開発Tips・サンプルを用意して、それを基準に開発を進められておられる事例を披露して頂きました。
いくつかのお客様では、弊社のプロフェッショナルサービスをご利用頂いており、弊社のプロフェッショナルサービス担当から開発標準を作成した事例についてもコメントさせて頂きました。
3) テスト・レビュー
PowerCenterで作成したマッピングやワークフローなどの成果物に対して、テストやレビュー、受け入れをどのようにするのかという質問を頂きました。
定期的にレビュー会などを開催されているという例もございましたし、また、既存のトランスフォーメーションを利用することで個々のロジックでの潜在バグが少なくなるため、レビューをなるべく端折り、テストの方を充実させているという意見もございました。
開発・レビュー・テストの全工程に言えることですが、以前のアーキテクチャの経験や習慣を一度リセットし、PowerCenterにマッチした手法を取り入れるべきとの結論に達しました。
まとめ
業種やシステム環境、経緯などが異なるお客様にお集まり頂き、活発な議論をして頂きました。
私達も初めての取り組みでしたので、議論が盛り上がらない場合に備えて、話題を振り込む下準備などをしていたのですが、それらを利用するタイミングも無いくらいに、お客様同士で意見交換をして頂きました。
ディスカッションの最後には、皆様からそれぞれ今後チャレンジしたい事も宣言頂き、次への期待を胸に抱いて、お開きとなりました。
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