バズワードで終わらせない。グローバル金融機関におけるビッグデータ活用の現実

金融機関でのビッグデータ活用事例

こんにちは、インフォマティカ編集部です。

日本でも過去数年にわたりバズワードと言われてきたビッグデータですが、ついに本格的にビッグデータ活用に着手する企業が増えてきたように感じます。当社もこの1~2年で”ビッグデータ”にまつわるお問合せを非常に多くいただくようになりました。そこで今回は、実際にビッグデータの活用でビジネス利益を拡大させている、世界の金融機関の事例を簡単にご紹介します!

 

グローバルの金融機関では、数億件以上の取引が日々処理されています。ATMの引き出しから保険の管理や支払い、証券の購入・発券など、日々膨大な量の構造化データや非構造化データが生まれます。しかし、これら全てのデータがサイロシステムの中に埋もれ、顧客の細かい動向や要求等が正しく把握できない状況では、データの良さを全く活用出来ていないと言えるでしょう。

当社のソリューションを利用している大手金融会社の事例は、これらの豊富にあるデータをいかにして企業の成長を促進する“情報”として活用できるかを世界に示しています。
165年の歴史を持ち、国際送金でよく知られているWestern Union社の例を見てみましょう。Western Union社では、平均して毎秒29トランザクション以上のデータを処理しています。メインフレームやモバイル端末、オンラインサイトなど複数箇所からデータが集まってくるため、Hadoopベースのデータストアプラットフォームを構築し、各種システム間のデータ連携、統合、処理、ストアでインフォマティカのBig Data Managementを活用しています。その結果、世界で最も早くグローバル規模でHadoop活用を成功させた企業の一社となっています。

もう一社、データの価値を最大限ビジネスに活かしているTransamerica社の例をご紹介しましょう。Transamerica社は1900年代初めに設立された世界でも有数の金融サービス企業であり、2700万人以上の顧客に保険、投資、年金サービスなどを提供しています。このような大規模な顧客ベースを持つ企業にとって、個々の顧客の状況を正しく把握することは困難であり、ましてや企業の統廃合を繰り返し、複数に断片化したデータウェアハウスが存在しているとなおさらです。Transamerica社が効果的なマーケティングを行う上で、顧客と顧客のニーズを迅速に理解することは非常に重要でした。特定の顧客がどの製品を購入したかを正確に把握することから始め、更にはその情報を他の要因と組み合わせて分析することを望んでいました。例えば、この顧客は誰と住んでいるのか?どのオファーに一番良い反応を示したのか?どのような人生の出来事によって同社との付き合いが始まったのか?など様々な観点で情報を分析、可視化することが求められました。

これらの目的を達成するため、Transamerica社ではエンタープライズマーケティング分析基盤プロジェクトを立ち上げ、構築しました。この基盤では、代理店のアクティビティやWebサイト、コールセンターなどを含むオンラインおよびオフラインチャネルから集まる全てのデータを統合し、ビジネスプランニングや運用分析、マーケティング分析、予測モデリング、ビジネスインテリジェンスおよびその他の活動に容易に利用できることを目的としています。インフォマティカのデータ統合基盤は、この分析基盤上でビッグデータを正しく活用するために重要となる、データ連携、データ品質管理、データプロファイリング、ID管理などを行っています。

導入後の効果はどうでしょうか?情報の把握、分析にかかる期間が圧倒的に短縮され生産性が向上したのはもちろんのこと、さらに多くのメリットが期待できると言います。

 

顧客を中心としたデータ統合基盤を活かしたデータ戦略を立てるのに、100年以上続く会社である必要はありません。設立10年を迎えた東ヨーロッパの”店舗を持たない銀行”は、すぐにその地域を代表するトップクレジットカード発行会社に成長しました。それ以来、従来の銀行は競争力を高めるために、独自のオンラインバンキングサービスを次々と開始しています。

この銀行は競合他社の先を行くために、構造化、半構造化および非構造化データをすべて統合することで、より迅速な分析と意思決定を可能にしています。またインフォマティカのBig Data Managementソリューションを標準基盤とすることにより、ビジネスとITの業務を変革しています。たとえば、マーケティング部門では特定のアップセルキャンペーンのコンバージョン率を10倍に向上させていたり、リスク管理チームでは見込み顧客の信用リスクの把握をほぼリアルタイムで実現したりしています。

 

マーケティングの基本の一つは、オーディエンスを正しく把握することです。今回ご紹介した顧客はただそれを実現しているにすぎません。みなさんはビジネスを変革するためにビッグデータをどう活用していますか?

 


※本ページの内容は2016年11月22日更新のUS Blog の抄訳です。

Big Data in Financial Services: From Buzz Word to Business Benefits

著者:インフォマティカ社 インダストリーコンサルティング シニアダイレクター Peter Ku

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