【パートナーブログ:B-EN-G】データドリブン経営を推進するコニカミノルタ様のMDM戦略とは?

bengパートナー様に寄稿いただくブログシリーズ、今回は、東洋ビジネスエンジニアリング株式会社(B-EN-G)様です。

10/21 開催 Informatica World Tour 2016 でもご登壇いただく、コニカミノルタ株式会社様のマスターデータ管理(MDM)の事例についてご紹介です。

 


 

コニカミノルタ様は、グローバル各拠点に散在するマスタデータを全社で集中管理するためにInformatica MDMを導入しました。その狙いは、MDMにより、データ品質やデータガバナンスを向上させ、マーケティング力や顧客サービス力を強化するというもの。

では、実際はどのような仕組みを導入されたのか?
B-EN-Gは、ご支援させていただいた立場から、情報基盤構築事例としてご紹介いたします。

 

積極的な海外展開で海外売上比率はなんと約8割

コニカミノルタ様は、読者の皆さんもご存知のとおり、光学・精密機器メーカーのコニカとミノルタが経営統合して誕生した企業です。現在は、複合機/複写機やプリンタなどの情報機器をはじめとして、さまざまな分野の事業を展開し、事業拠点は、50カ国に及び、約150カ国での販売・サービスを提供、グループ連結売上高に海外が占める割合はなんと(!)約80%です。(数値は2016年3月現在)

 

重要施策の前にマスタデータの問題あり

b-en-g_1のようにグローバル企業として着実な成長を遂げてきたコニカミノルタ様は、近年は、熾烈な競争を勝ち抜く強靭な企業体質の確立を目指し、コーポレート改革に取り組まれています。その重要施策のひとつとして掲げられているのが、「グローバル経営分析基盤の整備」。

とはいえ、「製品(マテリアル)」「得意先(カスタマー)」マスタの構造や粒度、運用ルールが拠点ごとに異なるために、拠点間でのデータの不整合が起きるという問題や、取り扱い品目が多いために同じ顧客でも拠点ごとに異なるコードで管理されるという問題もあり、グローバルレベルでのレポート作成やデータ分析には、多くの手間と労力がかかっていました。

 

Informatica MDM採用の理由「ちょうどいい位置」とは?

マスタデータの整備の重要性を感じていたコニカミノルタ様は、アジア・パシフィックの業務アプリケーションをSAP ERPで標準化する機会を利用し、マスタデータの統合を推し進められました。このプロジェクトで採用されたのが、Informatica MDMです。

SAP ERPを基幹業務アプリケーションの標準とされているのに、何故、コニカミノルタ様は、Informatica MDMを採用されたのか?

その答えは「ちょうどいい位置にいた」とのことです。いったいどういう意味でしょうか?

コニカミノルタ様によると、「多言語対応」であり、「グローバルでライセンス契約」ができ、「データ管理に軸足を置いている」パッケージソフトウェアであり、「拡張が可能」で、何より「アプリケーションからの独立性が高かった」のが良かったとのこと。SAP ERPで標準化の方針とはいっても、グローバルすべてのシステムをSAP製品がカバーできるわけではなく、逆にMDM(マスタデータ管理システム)にアプリケーション選択が狭められるのも避けたかったからとお聞きしています。

 

構築されたMDMの仕組み

アジア・パシフィックでの統合の対象マスタは「製品」「得意先」「仕入先」。図のようにワークフローや集配信、プロファイリング等をInformatica製品が担います。

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もちろん配信先のシステムでエラーや不整合が発生しないように、画面には共通ルールを埋め込んだ入力チェックを実装しています。

また、グローバルMDMのデザインコンセプトは、グローバル共通項目のみを統合した「Global MDM」とローカルアプリのマスタを統合した「Regional MDM」の2階層構造です。グローバル共通項目とリージョン共通項目、ローカルの個別システム依存項目のように、エンティティを明確に分離させています。

 

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グローバル統合MDMの導入順序も、よくお考えになられており、まずはアジア・パシフィックで成功させ、培ったシステム、プロジェクトの運営のノウハウをもって欧州、米州、そして日本に展開という段取りです。

もちろん、この仕組みを構築する上で、前提となる業務プロセスの標準化やコードのルール化の作業、また、構築におけるコンセプトと開発工数と運用のしやすさのバランスをとるのは、容易でないのは言うまでもありません。

 

MDMの構築遂行を後押ししたもの

多くの企業があきらめがちなMDM構築をコニカミノルタ様がやり遂げた背景には、やはり、「データを経営に活かす」ことの重要さを経営トップや会社全体が強く意識しているからだと感じています。
そして、「製品開発には何年もかかるものが多い。結果も見えたり見えなかったりする。ITとは性質が異なるものだが、それにしても製品開発に比べたら、期間も短い、効果も見えやすい。」これは、筆者がIT担当 執行役の田井様からお聞きした言葉です。このあたりの考え方が、マスタデータ管理・整備の、「地道で苦しい」というイメージを払拭するのではないでしょうか。

Informatica World Tour 2016では、基調講演に田井様がご登壇になられます。
どのような講演をされるのか、今から筆者も楽しみです。

コニカミノルタ様のMDM導入事例リーフレットダウンロードはこちら

 

(書き手:東洋ビジネスエンジニアリング株式会社 ソリューション事業本部 クラウド&テクノロジー本部長 波根安芸生)