今後10年間にわたってデータ統合を推進する5つの要素

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データ統合は2015年以降飛躍的に進化しています。それは一体なぜなのか?“データ統合”という概念は20年前に初めて登場しましたが、昨今のデータ統合の急速な拡大を推進している要素について考察してみたいと思います。

この考察の前提条件を整理する上で、5つの主要項目を(重要な順に)リストアップしました。データ統合の推進要素はこれらの項目のみではありませんが、この5つの要素が市場に大きな変化をもたらしていることは明らかです。

1)IoT

IoT (Internet-of-Things、モノのインターネット)の目的は、各種のデバイスからデータを収集して、それらのデータに基づいて判断、行動、そして価値創出することです。そのためには、デバイスから収集したデータをアプリケーションやデータベースに転送しなくてはなりません。

その上で、これらのデータを高速に転送する必要があります。データ統合テクノロジーには、つい数年前には存在していなかった可能性のある新しい高性能なデータ統合手法を採用する必要があります。したがって、データ統合の処理性能は新たな必須条件です。

2)医療テクノロジー

ここでは、医療関連の項目を2つ挙げています。1つは革新し続ける医療テクノロジーであり、もう一つは医療業界を変革しつつある規制です。

医療テクノロジーは、これまでの数百万ドルのMRI装置から、重要器官をモニタリングするために体に装着する100ドルクラスのデバイスに移行しています。MRI装置などの高度な診断装置も依然として重要ですが、新しいウェアラブル・デバイスは、患者の健康状態に関する情報を従来の診断方法よりも多く、安価に提供してくれます。

鍵となるのは、これらのウェアラブル・デバイスによって生み出されるデータの処理です。これらのデータは、収集して大規模なデータストアに保管する必要があります。データストアに保管されたデータは、リアルタイムで分析したり、予測分析などの新しいデータ分析手法で活用したりと、人命を救う観点において極めて重要になります。

3)医療規制

医療規制は、患者データのプライバシーや有効利用を管理する新しい法律です。これらの法律は米国と世界各国の両方で、患者データの扱い方を規制します。

さらに、これらの法律は患者データの用途を規制するとともに、患者のプライバシー保護、利益保持を支援するために患者データを最終的に共有して活用できるかどうかを規制します。これらのデータを保護、処理、および共有する必要があるため、データ統合は規制をサポートする上での鍵となります。

4)ビッグデータ

データ統合が拡大している主な要因は、ビッグデータの活用が広がっていることです。ビッグデータは、リアルタイムデータと履歴データの両方を格納する必要のある大規模なデータストアです。これらのデータは、構造化または非構造化、バイナリ形式または従来型のどちらであってもかまいません。データの構造や場所にかかわらず、データを選別して瞬時に求められる答えを見つけられなければなりません。

ビッグデータとデータ統合は密接に関連しています。デバイス、人間、アプリケーション、データストアなどからビッグデータシステムにデータを取り込むことができなければ、ビッグデータはほとんど役に立ちません。やはり、取り扱えるデータの量と処理性能はデータ統合ソリューションの一部である必要があり、今日のツールはこのタスクに大きく近づいています。

5)他の先端テクノロジー

それでは、データ統合を推進する要素として他に何があるでしょうか?スマートモバイルやコネクテッドカー(インターネット通信機能を持つ自動車)などの多くのテクノロジーが台頭し始めており、市場に投入されようとしています。すべての技術には“データ”が必要であり、すなわちすべての技術には“データ統合”が必要となるわけなのです。

※本ページの内容は2015年7 月22日更新のUS Blog の抄訳です。

5 Things That Will Drive Data Integration Over the Next 10 Years
http://blogs.informatica.com/2015/07/22/5-things-that-will-drive-data-integration-over-the-next-10-years/#fbid=vV2PNseiNbx

著者:インフォマティカ社クラウド テクノロジー パートナー
シニアヴァイスプレジデント Joe McKendrick