データマネジメントは誰がために。

shutterstock_295231121-300x233昨今のビッグデータやIoTなどのトレンドと相まって、データをヒト・モノ・カネにならぶ経営資源として管理・活用し、データからビジネス価値を創出するデータ駆動型経営が求められています。これに伴って、ITの世界では高性能なデータベースやHadoop、NoSQLのような革新的なデータストア、より直感的に使えるビジュアライゼーションから高度な統計解析までさまざまなアナリティクスツールが提供されています。が、このような器や分析ツールを導入したはいいものの、データの分析活用が思うように進まない、なかなか分析業務が定着しないという企業も少なくありません。この実態としては、アナリストが育っていないといった分析スキルの課題もありますが、いま、データ活用を進める多くの企業が直面している課題、それは”データマネジメント”です。

そもそもデータは、管理が非常に難しいものです。ヒト・モノ・カネといった他の資源とは特性が大きく異なります。データは容易に複製・加工ができるため、どんどん増殖し、同じようなデータが至る所に散在したり、重複の結果、不整合が生じます。またデータが蓄積されている器=システム環境によって、モデル・型・文字コードといったデータの形も違えば、コード・粒度・鮮度などの管理体系もバラバラです。そして、データは極めて汚れやすく、その品質・信頼性を担保することは容易ではありません。

従来はメインフレームやERPといったいわゆる”基幹システム”が中核にあり、業務に関する大半のデータを一元的に蓄積できていた時代は、管理・統制も比較的容易でした。が、ビジネスが多様化・グローバル化し、テクノロジーが加速度的に革新を繰り返す現代においては、データがあらゆるところで生まれ、さまざまな器に貯まっていきます。社内のどこにどんなデータが存在し、どう流れているかという、データの所在と流れを包括的に把握できている企業はないといっても過言ではありません。このようなデータがサイロ化した状態で、データを活用し価値を引き出すのは至難の業です。どんな素材があるかわからないのに、料理はできないということです。

こういった背景のもと、ここ数年、日本市場でもデータマネジメントの重要性が再認識され、これまでになく注目されています。CDO(Chief Data Officer)やデータスチュワード、データマネジメント専任組織を設置する企業も増えてきました。IT部門の中にデータマネジメントの役割をもたせる企業も少なくありません。あるお客様では、経営のトップから「IT部門は、IT資産の企画・開発・運用をするだけでなく、業務部門にもっとビジネス価値を提供しなさい」という指示が下り、IT部門でデータ資産の管理と業務部門への適時適切なデータの供給に取り組み始めました。社内の多くのデータは業務部門が日々利用している各システムの中に格納されています。システムだけでなく組織上もサイロ化してしまったデータを、全社横断で横串を通し管理するという観点ではIT部門が最適だという判断です。

データマネジメントの最終的な目的は、営業、マーケティング、購買、生産などの企業活動・サービスにデータを活かすことにより、収益向上やコスト削減、リスクの最小化などの効果を生み出すことです。一方で、IT部門の立場から考えると、データを起点に業務理解を深め、業務部門とのコラボレーションを促進し、社内におけるIT部門の価値をより高めるという側面もあるのです。

データマネジメントは誰が為に?
答えは、「ビジネスはもちろん、IT部門のためにも。」です。

ただ、データマネジメントの重要性を認識し、実際に取り組みを始めると、大きな壁が待ち受けています。散在する膨大なデータ資産を、誰がどうやって棚卸し、管理・統制していくのか?という問題です。ひとくちにデータマネジメントといっても、データ統合、メタデータ管理、データ品質管理、データセキュリティ管理、マスターデータ管理など、管理対象とその方法は多岐にわたります。もはや人手だけで運用していくのは現実的に不可能です。

インフォマティカはこの大きな壁を飛び越えるためのテクノロジーとソリューションを提供しています。単なるツールや技術基盤としてだけではなく、包括的なデータマネジメント業務を強力に支える、データのためのプラットフォームです。本ブログでもテーマごとに、その要点を紹介していきますのでご期待ください。